和製電子計算機譚

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 何度も改版を重ねて読んでいます。

日本人がコンピュータを作った!
 遠藤 諭著 アスキーメディアワークス刊 アスキー新書
 日本人がコンピュータを作った!
 2010年6月10日 初版発行
 ISBN978-4-04-868673-0


 最初に刊行されたのが1996年に「計算機屋かく戦えり」という書名で出たのが最初です。その後2006年に新装版として新たに別本がでまして、そのあとの新書判でさらに改版を行ったのがこの新書での刊行です。
 新書判の紙数の制限もあるのでしょう。インタビューを行った記事が全部で10人としぼられています。
  • 渡辺和也(TK-80)
  • 岡崎文次(FUJIC)
  • 後藤英一(パラメトロン)
  • 喜安善市(MUSASHINO1号)
  • 和田 弘(ETL MarkIII)
  • 村田健郎(TAC)
  • 山本卓眞(FACOM100)
  • 平松守彦(産業政策)
  • 佐々木 正(LSIと液晶)
  • 嶋 正利(マイクロプロセッサ)
 括弧内はそれぞれの関わった製品や技術・施策などです。
 今回の新書判にあたって往年のマイコンブームの火付け役、ひいてはPC-8001、PC-9801という日の丸PCというかコンピュータのムーブメントを引き起こした原動力と言っても良いTK-80の責任者だった渡辺和也氏が加わっています。

 元本である「計算機屋かく戦えり」のなかからより抜きプラスワンという内容で、元本を知っていても楽しめますし、無くても十分楽しめます。
 全編はインタビューと取材を軸とした対談を含む記事形式で綴られ、当時のこれらの様々な事情を当事者の言葉からひもとくというタイムマシン的な内容で、直接その時代を知っているとたいへんワクワクした当時を思い起こさせてくれるでしょうし、知らない世代でも日本のコンピュータの黎明期を知るための貴重な資料とも言えます。

 こちらを読んでから、元本のさらに多くのエピソードを読み広げるのも手です。
 しかし、何度も買う方としてはちょっとずつ違う内容で出されるので、その度に購入は辛いですね。

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