レトロVFD時計

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 デッドストック品活用プロジェクト。

T3605
 T3605T

 昔デジットの店舗な片隅に売られていた時計用ICであるT3605Tと水晶発振子に表示用の蛍光表示管(VFD:Vacuume Fluorescent Display)のセット品があったのを思い出して実際に製作してみる事にしました。
 いまやデジタル時計は時計専用ICではなくAVRやPICなどのワンチップ・マイコンを使って作るのが当たり前なので専用ICは絶滅しています。当然ですがこのデバイスもディスコンですし、さらにネット上にデータシートすら見つかりません。
 表示素子である蛍光表示管もノリタケ伊勢電子(旧伊勢電子)で開発された純国産技術なのですが、製造している会社も数えるぐらいになってしまいました。
 消費電流の大きさや焼き付きがある事等から徐々に液晶や有機液晶、あるいはLEDの表示素子に切り替わっており汎用品で入手する事も限られて状況になっています。

 とりあえず「デッドストックを使って作る」なので手持ち部品をベースに製作することにします。

 データシートが無い事から、デジットで買った時に付いていた紙の参考資料だけが頼りです。
 参考資料にはAM/PMを示すLEDが別回路で付加されていたのですが、よもや午前と午後を間違うような生活(笑)はしていませんので通常の時分表示のみにして外部回路を組まずに単純にIC+VFDの構成で製作します。
 VFDには12V系、ICには5V(本来の電源は6V?)系の電源が必要で参考資料では時計用ICそのものの消費電流も少ない事からツェナーダイオードで生成していましたのであれこれ考えるのが面倒くさいのでそのままの回路で製作しました。
 ヒーター電流は電流制限抵抗で済ませており、できれば定電流回路の方が望ましいのですが、これまた面倒くさいのでそのままです。

 使い回す事は無いとは思いますが、ICもVFDもソケットを使って実装しました。
 ICに被せるように配置するため、持ち上げる必要があり、VFDの長いピンにはピンヘッダのソケットを使って実装します。

動作テスト中
 動作テスト中

 それほど大規模な回路でもありませんのでサクッと製作、動作テストを行いました。プログラミングなど全く必要無いので「動作確認なぞ簡単に終わるだろう」とタカをくくっていたのですが、ここでちょっとハマりまして、表示を消すBLANK端子の動作がオープンで表示が消える・VCCで表示されるという動作なのが判らず初めは何も表示が出ずにどこか間違っているかとチェックする事しばし。BLANK端子の設定が怪しいと睨んでVCCに接続して無事表示され写真のように動作確認ができました。
 やっぱりLEDやLCDとは違いVFDはニキシー管同様で雰囲気持ってますね〜。
 あとは例によって時間のかかるケース入れのためのパネル加工等に移ります。前面スモークにするか金属パネルに四角穴でスモークをはめ込むか悩みます。

コメント(2)

あらら、見た事ある部品構成ですね、VFDも見た事あるような・・。
時刻合わせにボタンが3つありませんか?
時を送る、分を送る、そして00分00秒にあわせるボタンです。

これ、自動車のダッシュボード等に盛んに組み込まれた時計です。
BLANKですが、車のACC回路に繋いでおき、キーをACCまたはONにすると時計が点灯、ACC回路電源が切れると消灯する動きに使われたとすると辻褄があいます。

BLANK状態においてVFDのヒータはどうしたのでしょう?消費電流削減したいならヒータもOFFしたいですが、時計ICにはスイッチは内蔵していないですよね?

ヒータの電流制限は青い1~3W程度の酸化金属皮膜抵抗でしょうか?自動車時計にも1ヶ、同程度の抵抗が付いていました。

コメント頂きありがとうございます。
私の昔に乗っていた自動車の時計が全くこれと同じタイプでした。
時刻設定のボタンを隠すパネルを押すとBLANKを外してヒーター電源も入り、キースイッチがOFFの状態でも時刻表示だけできるようになっていました。
BLANKは単純に表示をオフにするだけで、そのままだとヒーター電源が入ったままになっていますのでそれなりに電流流れたままです。
節電モードにするのであればBLANKを入れてヒーターの電源を落とすと、時計だけの極わずかな消費電流しか流れなくなります。
ヒーターの電流制限抵抗は150Ωの3W金属皮膜抵抗で、基板から放熱のためにすこし浮かせて実装しています。

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