ちょっと古い本なのですが、懐かしく読み返しました。


富樫ヨーコ著 講談社+α文庫
ホンダ二輪戦士たちの戦い〜上 異次元マシンNR500
ISBN4-06-256430-0
ホンダ二輪戦士たちの戦い〜下 快走マシンNS500
ISBN4-06-256431-9
2000年4月20日 第1刷発行
1988年に徳間書店から「いつか勝てるーホンダが二輪世界チャンピオンに復帰した日」という題名で刊行された単行本にさらに加筆・訂正を行って文庫化したものです。
当時(1979〜1980年代初頭)はホンダが二輪レースにカムバックし、熱い戦いを繰り広げており、国内の二輪市場も熱くなっていた時代でした。。
今のようにテレビで海外の二輪レースも含めてリアルタイムや録画放送がすぐされるというほど、国内のモータースポーツ、特に二輪に対しては珍走団のおかげか敵視的・悪意的な社会の目もあり、なかなかレース情報が手に入りにくかった時代で、月刊誌などで行われたレースの結果を見るのが手っ取り早い時代でした。
実際に雑誌類でNR500やNS500などの写真を見るとゾクゾクしたものです。
そういった体験もあり、悪い先輩にそそのかされた事もあり、二輪に乗り始めました。
CB50JX-Ⅰ, DT125, VT-250F(MC08), TL-125Cと乗り継ぎ、ZZR250の後に現在のNinja250に至っています。他社のバイクにも乗っていますが、基本はホンダ好きなのです。
著書の中にも記載がありましたが、NR500の異形ピストンは後年になってから明らかになったのですが、発想の転換と言うべき丸くないピストンに8つのバルブを押し込めるというアイデアで4ストローク車で2ストローク車と互角に戦えるマシンまで仕上げたというのはすごい事です。
ここで腹立たしいのは西洋人の唱える「標準」です。NR500が活躍した事により、「ピストンは円形」という制約を持ち出しました。特許などの制約もあるのでしょうが、他社の参入できない障壁、特に海外メーカ(彼らにとっては自国メーカ)では絶対に無理と思える事があれば平気で日本バッシングとも言えるレギュレーションの改訂を行います。
市販車としてNRの名前を冠した楕円ピストンのマシンは発売が1回限り。いまやプレミアモデルというかどうしたら良いのやら状態とも言えます。
しかし、本の中から伝わるホンダイズムというかホンダ・スピリットは熱く、レースに燃える現場の様子を垣間見るかのようです。ホンダというキーワードと二輪レースというキーワードの相乗効果でしょうが、熱いブームのあった時代を新鮮に思い出させてもらいました。









