デンパな人たち

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 理屈で納得してもらえないのでこまるんですよね。

【ネットで公開するな】

客「あのですね。」
局「はい、どう言ったご用件でしょうか?」
客「私宛のですね、郵便のですね、宛名とか住所とか郵便番号とか、差出人がだれかとか差出人の住所とかですね、どういった内容の郵便かとかですね、ネットで公開しないでほしいんですよ。」
局「そういった情報は個人情報情報として取り扱いさせて頂いておりますので、公開等は一切させていただいておりませんですが。」
客「だからですね、僕がどこの誰かとかですね、住所なんかをネットで公開しないでほしいんですよ。」
局「郵便局といたしましては、そのような情報を一切公開することは絶対ありませんが。」
客「絶対ですか?」
局「裁判所や警察などから正式に令状を頂き、確認が取れる状態でない限り、公開やお客様の住所氏名等一切を公開することも、外へお出しすることもございませんが。」
客「本当にそうですか?」
局「配達員も含めて、そのような情報を外部公開することはございません。」
客「ネットでね、私の郵便の情報を公開するのは止めてほしいんですよ。」
局「郵便局といたしましては、そのような行為は一切行うことがありえません。」
客「本当ですか?」
局「ええ、お客様情報を外部に出すことはございません。」
客「・・・・・分かりました。」

 このお客さんはその後続けざまに何度か同じ相談の連絡を受けたそうです。
 だいたい、どこの誰かを名乗らない連絡を受けても確認も公開もできないんですが。
 郵便局ではお客様の名前とあて所に関連する、個人を特定するための情報を口頭もしくは司法的手続きを得ずに公開することはありません。特に個人情報保護法の施行以降は厳重に取り扱いを行っています。
 確かに配達員など個人情報に触れる機会の有る人間が漏らさないとは限りませんが、このお客さんの場合はどちらかというと、デンパが入っているのでなければ、ポストに配達を終えた郵便物を本人以外の第三者が取り出して情報を公開している可能性のほうが高いといえる状態です。
 このお客さんのように集合住宅での郵便ポストは非常に制度の裏をついた状態であり、ポストの中身を漁って郵便物を詐取したり、情報を記録して一般に公開したりすることが簡単にできる状態の集合住宅がほとんどです。曰くポストに鍵がない、ポストのある場所に外部の人間が簡単に到達でき、開閉が可能である、等等。
 マンション、アパート、ハイツなどの小規模集合住宅の集合ポストはお客さん自身の責任で厳重に管理しないと大切な郵便物が手に届かないばかりか、この場合のようにプライバシーがネットに晒される可能性が高いものだと思っておいたほうがよさそうです。
 最近郵便物がこないとか、特定のところから来る郵便物が届かないなどの場合は郵便局か集合住宅の管理会社もしくは管理人にご相談していただくのが近道ではないかとおもいます。
 特に詐取されている場合は郵便局で対処できない(ポスト投函後は責任がない)ので、マンションの管理人や管理会社に相談するほうが確実です。

 配達人や局の内部での犯罪者が関与していない(この可能性は非常に薄いです。身内の評価ではありません。)場合がほとんどです。人知れずポストを漁る人がいるのです。マンションのポストに対するセキュリティは信じられないほど甘い場合が大半を占め、ポストに対するセキュリティを高めてもらうほうが確実です!
 郵便が届かない原因は配達していない場合よりも配達後のポストで発生する場合のほうがはるかに多いのです。十分ご用心ください。

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このページは、なんぎが2005年9月11日 23:58に書いたブログ記事です。

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