2010年10月アーカイブ

 列車写真でおなか一杯に(こちらが)なってしまいましたのでイベント系を。

車輪圧入作業
 車輪圧入作業

 寿命を迎えた車輪は車軸から外して新しい車輪と付け替えられますが、その際に車軸に車輪を圧乳する作業を実演していました。
 既存の車輪のメンテナンスであれば削正するだけで済むのですが、規定以上の削正を行って外直径が小さくなってしまった車輌は寿命と判断されて車軸から車輪を外して新しい車輪に付け替えられます。その際、ピン止めなどではなく圧入を機械補助で行う様子です。
 ほぼ、マシンにセットするだけであとは全自動のようです。
 ちなみに車輪1枚で300kg以上あるそうで、車軸1本で1トン弱の重さがあることになります。なにげにすごい重さです。

113系整備中
 整備中の113系

 工場内では一般公開エリア外に、さまざまな車輌が作業中の状態で留置されており、建屋のガラス越しにこのようにいろんな整備中車輌を見ることが出来ました。

車輌クレーン
 車輌上げ下ろし作業実演

 鉄道系の工場公開ではすでに定番ではありますが、クレーンを用いて車輌の上げ下ろしを実演しています。

整備用仮台車
 整備用仮台車(681系、683系用)

 車輌上げ下ろしのように台車を外して整備する際に用いる仮台車が置かれています。
 前記の写真は車輌が481系でしたが、この台車はサンダーバードで運用されている681・683系車輌のものです。台車が異なるため、台車別(車種別)に仮台車が用意されているようです。

軌道自転車乗車体験
 軌道自転車乗車体験

 構内の架線が掛かっていない箇所でも運行できる移動手段である、軌道自転車の乗車体験がありました。ガソリンエンジンを積んで動力源とし、軌道上をちょろちょろと走る乗り物です。所作は本当に簡易に乗るためのものでしかなく、硬い椅子です。まるでオープンカーのような開放感溢れる車体など、足代わりに使われているようです。

500系
 500系型ミニ新幹線

700系レールスター
 700系レールスター型ミニ新幹線

 構内を電動で走るミニ新幹線が巡回していました。
 それぞれの車輌の警笛音がそのまま搭載されているらしく、マニア泣かせな大変リアルな発車時の警笛音を鳴らして発車しています。録り鉄にはたまらなかったのではないでしょうか。
 構内のけっこう凸凹のコンクリート敷きを走行するには、ガタガタと音を立てながらゴトゴト走っていきます。なぜか運転手の方が非常に楽しそうで、運転士を業務とされていらっしゃらない方が担当されていたのではないかと思ってしまいます。

ミニSL
 ミニSL

 イベント列車にはミニSLも走行していました。
 こちらは電動ではなく、ちゃんと石炭を焚いて水蒸気で動く本当の蒸気機関車のミニ版です。梅小路からイベントのために出張してきたようです。
 当然ですが、まわりは石炭の煙でもやが掛かっていますし、石炭独特の硫黄系の匂いが立ち込めています。

オークション
 車輌部品オークション
 どうやら0系新幹線の扉のようだ

 恒例と言うか、どの鉄道系イベントでもあるのが列車部品の即売会。
 最近は希少な部品を高い値段で購入してもらうためか、オークションとして販売することが多いようです。先着順でない分、不平は出ないと思われます。もちろん財布の中身と言うか財力次第で競り落とせなければ手に入りません。
 テレビ局の取材が為されるほどのイベントなのでしょうか。
 この写真の場合は0系新幹線を解体した際に出た扉のようですが、競り落とした人は10万円以上の金額で、私などには到底その情熱は想像することができない状態で、敬服する限りです。

オークションを待つ列車部品など
 オークションを待つ列車部品など

 他にも0系新幹線のダストシュート、223系で使用されていた長いすタイプのシートや、大物では0系新幹線の客室椅子や運転席の椅子なども出品されていました。どうやって持って帰るのかはなぞですが。

すいたん
 すいたん

 今回は吹田市制70周年事業の一環ということもあり、「お腹が吹田市。」のイメージマスコットである「すいたん」がやって来ていました。「お腹、空いたん?」の駄洒落ですよね、これって。
 キャラクターは「吹田くわい」をモチーフにしているそうで、そう聞くと結構地味なキャラクターではないかと思ってしまいます。

技術オブジェ
 技術のオブジェ
 決してゴ●ラではない

 今回のイベントとは関係ないのですが吹田工場構内に設置されている技術のオブジェ。見た目は怪獣を作るのが目的だったような気がしますが、実は作ること自体が目的なのです。
 鉄を曲げたり溶接したり塗装したりと、工場の日常的な作業の技術向上のために作られたそうで、全部、鉄で出来ています。曲げたり加工したりの板金加工技術と溶接を曲面の接合面に沿って行う溶接技術など、かなり工数が掛かっていそうですが、こうやって発表の場があることは幸せな作品かも知れません。
 ちなみに塗装自体も長期暴露試験の一環のようです。

 全体的にあまり派手派手しい状態ではありませんが、鉄道マニアにとってはけっこうたまらないものもあったのではないでしょうか。客層も小学生あたりまでの小さいお子達が少なかったのが京阪電車ファミリーフェスタと違う点でしょうか。

 JR西日本の鉄道の日関連イベントとして吹田工場が一般開放されていましたので行ってみました。

吹田工場入口
 吹田工場入口

 10時からのイベントですがすでに会場当初からごった返しています。先日の京阪のイベントに比べると家族連れは心なしか少なく、逆に鉄分が多いように見えます。
 尼崎脱線事故の鑑み、しばらく公開を控えていたようで、吹田市市制70周年記念事業の一環として今回は6年ぶりの公開イベントとなるそうです。そのせいか、かなり多くの方が訪れているようです。

車輪関連工場
 車輪関連工場
 見渡す限り車輪だらけ

 まずは車輪の研削整備工場ですが、JRの場合は台車から車輪と車軸一式を外して研削機にかけて滑らかにします(車輪削正)が、なにせ車両が多いこともありこんなに整備で並んでいます。なんだか気が遠くなりそうな量なのですが。

展示車両
 展示車両たち

 工場奥のエリアには撮影用の展示車両が並べられていました。
 往年の名車・旧車と新造車両が並べられるという光景です。

485/489系
 485系(左)と489系(右)の先頭車両

 まずは最近廃止となったボンネットつきの車両である489系の先頭車両が「L特急雷鳥」のヘッドマークで置かれています。もう、廃車となっているため、留置車両を回送してきたのでしょうが、結構痛んでおり、いつ解体されるかわかりませんのでこれが見納めかもしれません。
 隣には来年3月に廃止の決まっている現用雷鳥と同じ車両の485系が置かれていました。こちらのヘッドマークは「白鳥」と、すでに廃止されている特急列車のものです。

113系体質改善色
 113系 体質改善色

 現在は福知山方面へ走る快速列車などで運用されている塗色の113系が置かれています。
 先般の湘南色とは違い、ベージュ色ベースの落ちついた配色の車両で、カフェオレとか呼ばれているそうです。
 大阪駅を出発すると普通列車であるにもかかわらず外線を通るため塚本を通過するという不思議な運用がされています。

581系きたぐに
 581系

 相当頑張っている車両です。現在は急行列車である「きたぐに」で唯一運用されていますが、これまたいつ廃止になるのかわかりません。一応地元の事情もあることからしばらくは見ることが出来るようですが、将来的には廃止となる運用でしょう。

681系
 681系(サンダーバード)

 現行の北陸方面の特急列車であるサンダーバードの681系も展示されています。
 現在は後継車両である683系4000番台の車両が投入されており、徐々にリプレースされていくものと思われます。

 さて、ここからは新型車輌です。

225系5000番台
 225系5000番台

 大阪駅で車輌展示をされていた225系0番台とは別に関空・阪和線向きに223系2500番台のリプレースに投入されると思われる225系5000番台(5008先頭車両)が展示されていました。
 0番台と異なるところはデザインとなっているサイドストライプが正面まで回りこんでいない点です。

183系
 183系

 現在、福知山線で運用されている113系のリプレースを目的とした183系が展示されていました。もちろん外装は113系の現用と同じくカフェオレ色です。

 ちょっと長くなりましたのでイベント系のご紹介は別の記事でさせていただきます。

時代がわかる

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 二輪専門店の店頭看板です。

二輪専門店
 二輪専門店

 ホンダの二輪専門店の看板。相当古いです。
 ホンダはウィング店の展開を現在行っているので、それより遥か以前の看板です。
 一部が隠れて見えないため、断言できませんがどうも時代を創った単車であるCB750K0ではないかと思います。ナナハンというカテゴリーを築いた名車ですね。

高配当ですか

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 三連単(三連勝単式)はかなりハイリスク・ハイリターンです。

三連単
 立ち呑「三連単」

 一着から三着までの入賞番号をすべて当てると当選します。
 一般的に確率が低いことから高配当となることが多く、一発逆転買いという非常に投機性の高いというか射幸心を煽る投票券方式です。

 で、立ち呑みで三連単というと、一番人気から三番人気までの肴や飲み物を頼むとキャッシュバックがあるのでしょうか。いや、無いとは思いますが。
 たぶん場外馬券売り場の近くの店ですので運担ぎの店名なのでしょう。

 移転後の店舗跡はきれいになっていました。

共立シリコンハウス跡
 共立シリコンハウス跡

 長い間この場所で営業されていた共立シリコンハウスが移転した跡の店舗ビルですが、シャッターを白く塗装されて、次の入居テナントを募集していました。

 現在日本橋はソフマップなどのPCショップの他、メロンブックスなどの同人やオタク向け書店のほか、メイド喫茶などの擬似癒し系の店などを含めて難波方面が活発になってきており、かつての賑わいを見せていた恵美須町付近はだんだんと寂れてきた感じが否めませんので、こちらに入居するテナントがすぐに見つかるかどうかは難しいかもしれません。
 恵美須町駅出口上がってすぐではあるのですが、恵美須町自身が堺筋線でも微妙な駅位置であり、JR新今宮から歩いてくると通りはしますが、現在はJoshinテクノランドや1番館、喜多商店などの一部店舗を除きあまり活気のある店舗がいないのが現実です。

 変遷の激しい日本橋、これからどのような変化を見せていくのでしょう。

ユルいです

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 いまや確たる地位を築いた「ゆるキャラ(by みうらじゅん)」です。

くしたん
 くしたん
 新世界名誉町民第1号だそうだ

 ひこにゃんの大ヒットで二匹目の泥鰌を狙えとばかりに、各地域興しのためのゆるきゃらが次々と作られています。そんななか、大阪のもっともディープな地域の一つである新世界もどうやらこの波に乗り損ねまいとあらたに登場!
 かなり出没件数が少ないらしくレアキャラのようです(笑)。
 残念ながら実物にはまだ遭遇していません。

 個別の展示やイベント類が多いので別記事にして続きです。先の記事はこちら

ひらかた大菊人形
 ひらかた大菊人形
 列車種別が一日一本の深夜急行というのがマニア向け

 入場者数の減少も去ることながら、伝統芸ともいえる菊人形のしつらえや維持をするための職人さんの確保が難しいために開催を取り止めたと聞いている菊人形展ですが、今年は創業100周年ということもあり、ひらかたパークで限定開催をしています。そのヘッドマークをつけた車両も展示してありました。

工場内
 工場内

 工場建屋内は全部を見て回ることが出来ませんが、いつもならこのように閑散とした中で皆さん黙々と車両整備をされているに違いありません。

 電車でGo!は某ゲームのタイトルですが、こちらは洗車でGo!です(笑)。

洗車機
 車両用洗車機に入る列車

 列車専用の外装洗車機がありまして、自家用車やバスの洗車機をさらに大型にしたものです。
 ただし、列車の種別によって外形が異なりますので、洗車機へ入る前に列車種別を洗車機とやり取りして正しい位置にブラシを動かしたりするなど調整が行われるそうです。

洗車機を通る
 洗車機の通過中

 このイベントの目玉は、乗車しながら洗車機を通るという体験をさせてくれる点で、ごらんのような巨大なブラシが窓の外を回転しながら列車がゆっくりと通過していく状態を体験できます。

整備車両乗車体験
 レールの上を走る自動車

 以前にご紹介したことのあるレールの上を走ることの出来る自動車の荷台にのって走るという乗車体験をしていました。完全オープンの状態で軌道上を走るという不思議な体験ができます。

 軌道敷の道床つきかためを行うマルチプルタイタンパーの実演も行われていました。

マルチプルタイタンパー
 マルチプルタイタンパー
 車両はオーストリア製である

マルチプルタイタンパー実演
 実演中
 かなりの振動と騒音が伝わる
 実際の施工時はこのように丸見えではなく防音板で覆われる

列車と綱引き
 電車との綱引き
 ちゃんと綱引き用のロープで体験

 車両を一台置き、ロープをかけて子供たちが引っ張り、制限時間内に引き寄せることができるかという力比べのイベント。小さい子供たちが束になって列車をロープで引っ張り動かします。
 最後尾で大人の人が引っ張っているのは内緒ですが、列車は実際に後ろから押したりすること無くちゃんと引っ張られて動くまでされていました。

 物販系はマニアな方々が開始直後から多数群がっており(笑)、大変盛況でした。

限定Bトレインショーティー
 京阪電車限定版Bトレインショーティ
 駅での販売で一瞬で売り切れて悔しい思いをした人多数のはず
 京阪電車2400系と京阪電車8000系(30番台)
 京阪電車3000系(更新前)は無かった

トロリー線文鎮
 トロリー線の文鎮
 磨耗で交換したトロリー線(架線)を利用した文鎮

 このほか、一瞬で売り切れた駅弁や、現在はLED表示機になっていますが、それまで利用されていたパタパタ式の駅での列車種別表示器のパネルや車両解体時などに出た部品類などレア物のオークションなどありました。

 今回の写真と撮り漏れもあり全部をご紹介できていないのですが、ファミリーイベントとして大人も子供も楽しめ、多数のブースでいろいろなことをして楽しめるようになっており、鉄道ファンでなくとも楽しめるイベントではないでしょうか。企画内容といい現地での演出といい、かなり洗練された感じを受けました。
 もちろん「鉄」の方にはそれなりの楽しみがありますよね、多分。

 今まであまり利用機会も無かった事から一度も鉄道関連イベントに行った事の無かった京阪電車のイベントへ行ってきました。ちょっと開催日から遅れての記事ですがご容赦を。

ファミリーレールフェアー
 エントランス
 入口で出迎えてくれた女性社員の爽やかな笑顔が印象的

 今回のイベントは京阪電車開業100周年記念という事もあり色々と楽しめそうです。
 場所は京阪(当たり前か)寝屋川市駅から徒歩約15分の寝屋川車両基地です。京阪のイベント、それほど記憶に無いと思っていたら、実は2001年に第1回が開催されて今年は8回目ということで、私は全く知りませんでした。元々は京阪電気鉄道株式会社のイベントである京阪電車レールフェスタとして鉄道の日(10月14日)に開催していたのですが、より広く親子で楽しめるイベントとしてALL KEIHAN サンクスフェスタの一環として開催されるようになったとの事です。

3000系撮影ブース
 3000系撮影ブース

 まず入口近くにおかれたのが新型車両の3000系をモデルにした撮影ブースです。子供たちが記念撮影に群がっています。と言うか、子供を撮影させるための親が群がっているというほうが正解かもしれません(笑)。

びわこ号
 びわこ号

 入り口近くのミュージアムトレインの展示車両には往年の車両である、「びわこ号」が置かれています。日本初の連接車であり、当時は天満橋から浜大津を結ぶ特急列車として運用されていました。現在では2009年に経済産業省の近代化産業遺産に認定された、本来なら保存状態を維持するためにも博物館入りで展示のみの車両としてもおかしくないのですが、乗車でき、中も見るだけではなく触ることも、座席に座ることも出来ます。
 もちろん、運転台も見ることが出来ます。運転台後ろの遮光幕も上げ下ろしできますので、上げて撮影してみました。

びわこ号運転台
 びわこ号運転台
 速度計が無い

京阪電車ミュージアムトレイン
 京阪電車ミュージアムトレイン

 また、創業100周年を記念して列車を1編成まるごと京阪電車の歴史をそのままなかに博物館として再現したミュージアムトレインも置かれていました。中は京阪電車の歴史をパネルや行先表示板や模型などを使い細かく紹介されています。
 展示の一つに京阪特急の発車音を鳴らして遊べるものもあり、日ごろ京阪電車を利用している人にはお馴染みの音が好きに鳴らせるというものもありました。
 このミュージアムトレインは各所で展示されていましたが、このイベントで見納めとなるそうです。

 さて、工場ですので日ごろの車両整備などで行われているいろいろな作業をデモンストレーションとしてみることができます。

クレーン実演風景
 クレーン実演

 目玉の一つが「電車を持ち上げる力持ち」。このクレーンによる車体のつり上げ・移動のデモンストレーションは各電鉄会社の工場で良く行われる物ですが、車体の裏側をくまなく眺める事ができる貴重な機会です。レールの下のピットでも台車はありますからね。

塗装整備中の8000系
 外装整備中の8000系

 工場の日ごろの様子をそのまま見る事ができるようにされていることもあり、外装整備のため再塗装を行ってお化粧直しをしている整備中の車両も置かれています。
 見ていてなにか足りないと思った方は正解です。車両番号などの銘板類が一切ありません。外側塗装をすべて終えた状態で次の工程待ちのようで、車両側面が塗色以外はのっぺらぼうの車両がありました。

車両回路試験装置
 車両回路試験装置

 工場内には、車両の電気回路や操作などを直接、車両の操作盤で徒手による操作をすることなく、外部から制御することのできる車両回路試験装置を接続した車両がおかれていました。
 パンタグラフの上げ下げだけでなく、マスコンも含めてほとんどを操作・確認できるリモートコントローラといっても良いものです。高そうです(笑)。

車輪の研削
 車輪の研削
 光って見える部分が研削した部分で結構な径を削っている

 各鉄道会社の工場見学でも見ることが出来ますが、傷が入ったりして痛んだ車輪を研削して滑らかに仕上げる作業が実演があります。京阪電車では車輪を台車を外したり車軸を台車から抜いたりすること無く、列車に取り付けられた台車に架装された車輪を研削する機械で行っています(装置は川崎重工製)。レールを外して車輪を持ち上げて回転させながら研削する優れものです。
 上の写真のように、レールとの接触面を研削してきれいに仕上げていきます。行程自体はかなり自動化されており、車軸を研削のために押さえる爪をセットする以外は車輪の状態測定の他に、研削量の設定以外は機械が自動的にフィニッシュまで行います。

 ちょっと長くなりましたので続きは別の記事で。

JR西日本225系

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 新型列車のお披露目ですが、大阪駅で留置というのはかなり珍しいイベントです。

JR西日本225系
 JR西日本 近郊電車225系
 先頭車両が225-1というマニアお楽しみの編成

 大阪駅の10番のりば(10番ホームとは呼びません:笑)で12:15~14:30の間、新型列車である近郊電車225系の編成が留置、展示されて整理券方式ではありますが乗車して中を見ることが出来るようになっていました。
 このため10番のりばは現在改良工事の進められている大阪駅で新快速の到着ホームとなっているのりばはこの日は8、9番のりばに到着して、そちらは混雑していました。

 これは既存の新快速などで運用されている223系の車両をリプレースを目的として開発された車両で、既存の運用車両から良いとこ取りしています。現行の近郊電車である321系の車内の液晶表示機が設置されていたり、尼崎の脱線事故の教訓を生かして列車の強度を向上したりと、いろいろと改善がなされています。
 また聴覚障害者も含んだサインとして開閉扉がわかる表示が追加されています。
 整理券を入手して乗車した人には資料類が配布され、225系の列車のカタログもありました。この列車のカタログ、誰のために必要なのかいつもながらさっぱりなのです。外販するわけではありませんからねぇ。

 と、まあ、先行して公開して、列車マニアな方々が大挙していたわけですが、私にしてみれば12月1日の運行開始から、自動的に乗る事になる現用列車なわけで、初物好きでもなければどうということはありません。いずれお世話になるのでいまからあくせくして見ずとも、という感覚しかないので・・・。
 とにかく、「撮り鉄」が一杯いまして、サロンカーなにわの事件以来、厳しい警備が敷かれています。撮影でもっと前に出ようとして黄色の点字ブロックから出ようものならすぐに警備員や駅員に笛で派手に警告されながら引っ込まされます。自分にとってもっと良い写真をとりたいという目的のためなら何をしても良いというマナーの無い人が多いせいで、常に笛が鳴り響いていましたし、鳴らされてどかされても、再度また同じ事を繰り返すという学習能力の無い人たちもいました。
 自分さえよければよいのでしょう、こういう行動をする人たちは。悲しいことですが現状はこんな状態なのです。

睨まれている

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 道を歩いているとなにやら視線を感じました。

睨みつける排気口
 睨み付ける排気口

 ふと、上を見ると怪しげな生物様の物体が睨みを効かせています。
 そう、店舗などの排気口なのです。

 ダクトを上に伸ばし、雨が入らないように先端を下向きに施工すると、このようになるのですが、なかなか怪しげな視線を受けているように思うのは気のせいでしょうか。
 イヤイヤ、強迫神経症(現在は強迫性障害と呼ぶらしい)ではありませんよ。
 なんだかこっちを向いた巨大サンドワームのロボットのように見えなくもありません。

 まあ、ボーっと歩いていれば目にすることもなく、私のようにきょろきょろと周りを見ながら歩くへんな輩だけが引っかかる物件なのでしょう(笑)。

関数電卓選定

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 ほぼ電卓マニアに近くなってきました(笑)。

HP35s
 HP35s

 現在、主として利用中の電卓がこれ。元はといえば居酒屋ガレージさんで放出品の電卓に外れたことからヤケ買いしたもの。一気にRPN(逆ポーランド記法)の暗黒面に引きずり込まれてしまい、いまだに脱出はままならない状態ですが、これはこれで気持ちよい状態でも有ります。ははは。

 そこらあたりで出てきていたのが居酒屋ガレージさんの愛用電卓のリプレース問題です。主な要求仕様が以下のようなものだと理解しています。

要求仕様
  • 1/x(逆数)がワンキーで計算できる
  • x2がワンキーで計算できる
  • √(平方根)がワンキーで計算できる
  • LOG10がワンキーで計算できる
  • LN(LOGe)がワンキーで計算できる
  • 指数部3桁区切りの表記モード(ENGモード)があり、ワンタッチで移行できる
 これらの仕様、非常に良くわかります。技術計算をしているとこの手の演算が非常に多いのです。LC回路の共振周波数は以下の式で求められますが、これは√と1/xがワンキーで無いと、数値を変えて再計算するような場合、はなはだ面倒なのです。
\[f=\frac{\omega}{2\pi}=\frac{1}{2 \pi \sqrt{ LC }}\]
LC回路の共振周波数

 ということで、まず手持ちの関数電卓になったHP35sのALGモード(数式通り入力)で試してもらったのですが、LOG10やLNが2nd/3rdキーに割り当てられているのと、一部の演算が一般的な電卓と操作がちょっと違うとの事で断念。

 そこで通販でさらにHPの関数電卓を購入しました。HP SmartCalc 300sです。
 そもそもは事務仕事中に使う普通のショボイ電卓が欲しかっただけなのです。HP EasyCalc 100というのがネタ的に面白かったので、いざ購入しようとすると抱き合わせ販売中でHP SmartCalc 300sを買うとEasyCalc 100がオマケで付いてくるという変なアメリカ的セール。これは主客転倒してしまって、そのままSmartCalc 300sを購入。実はEasyCalc 100だけが欲しいのに(笑)。

HP SmartCalc 300s
 HP SmartCalc 300s
 グラフィカルディスプレイの数式どおり入力である関数電卓
HP EasyCalc 100
 HP EasyCalc 100
 なにげに12桁の計算機である

 しかしながら、どうもしっくりこなかったとの事。
 よく使用するキーが並んでいないのも一因かと思います。

EasyCalc 300s KEY
 HP EasyCalc 300s の関数キー(一部)

 それでは、と、いろいろと調べまして真打を探してきました。日本の電卓はすべて不合格なので、海外メーカーの電卓をピックアップします。

TI-30XA
 TEXAS INSTRUMENTS TI-30XA

 テキサスインスルメンツの電卓は日本ではたぶん店頭売りが無いはずです。
 日本では大変マイナーながらこのキーアサインは秀逸です。

  • π
  • 1/x
  • x2
  • LOG10
  • LN(LOGe
 のすべてのキーがワンアクションに割り当てられています。 惜しむらくは指数表示の3桁区切りであるENGモードが2ndファンクションに割り当てられている点でしょうか。電卓で技術系の計算を行うエンジニアにとっては泣いて喜びそうなキー配置なのです(笑)。

TI-30XA キー
 キー配置(一部)

 値数クリア(C)の位置が多少、心残りがありますが、ほぼ完璧です。技術系の計算には非常に使いやすいキー配置に仕上がっており、居酒屋ガレージ店主さんもこれで納得して頂きました。
 括弧を含めた数式どおり入力の関数電卓としては日本ではマイナーかもしれませんが、日本の電卓メーカーもこのキー配置は見習って欲しいものです。

 うーん、日本橋って風俗店が多いのですかねぇ。

日本橋案内所
 日本橋案内所

 日本橋総合案内所とは全く関係ないのですが案内所が出来ています。 
 テントに「優良店舗案内、割引クーポンあり」の文字を見るとどうも、風俗関連の総合案内所や無料案内書と同じ様相を示しているようにしか見えません。

 実際はメイド喫茶などの店舗案内をしており、店内にはだれもいません。
 商売として成り立つのでここにあるのでしょうが、どうも不思議な感じです。逆に言うとそれほど、その手の店が多いのが日本橋というのが現況なのでしょう。

傾く看板

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 以前にこんなのこんなのを紹介しましたが、また...。

傾く酒屋
 傾いだ看板

 経年変化で傾いたわけではなく、最初から傾いだ状態で設置される看板ですが、なにか意味があるのでしょうか。もちろん、見る人をひきつけて潜在的な顧客を獲得するのが狙いだとは思いますが、壁に傾いて設置された看板ではなく壁と垂直につけられながら、水平が出ていないというか傾いでいる看板は妙に不安な気持ちになります。
 安定していないというか見づらいというか。

 まあ、目立つ意味では抜群なのでしょうが、効果の方はどういうものか解りません。
 設置費用は通常の看板より安いのかどうかも判りませんが。

 一文字目をクリアしたら楽勝でしょうか。

楠風台
 楠風台(なんぷうだい)

 「楠」の一文字だけなら「くすのき」です。「南方熊楠(みなかたくまぐす)」と同じ系統で読みそうですが、こちらは「なんぷうだい」と読みます。一瞬「楓」と混ざりそうになりますが、楠を「なん」と読むところがミソ。

 「~台」の多くが宅地開発で切り拓かれた場所の地名であるように、この場所も田圃から里山となるようなあたり一体に広がった住宅地です。この一帯は楠の森だったのかもしれません。

 同一店舗の看板がいくつも設置される状況はあまり無いのではないかと。

はらぺこそば
 はらぺこそば

 沖縄そば。「そば」という名称がつきますが、いわゆる蕎麦粉は一切使われていません。更科や挽きぐるみといった黒そば・和そばとはかけ離れた麺類です。
 そのためもあってか「沖縄そば」という名称が長くの間本土では使えませんでした。沖縄が本土復帰をしてから少しして特殊名称として使用が許可され、一般化して販売されるようになりましたが、当初は知らない人が本土では多かったでしょうから、かなり混乱したのではないでしょうか。

 うちなーぐちでは「すば」の方が発音は近いようですが、製法はどちらかというと中華麺とほぼ同じです。小麦粉を鹸水(かんすい、梘水とも)あるいはガジュマルの灰汁を加えて打つ麺で、小麦粉にアルカリを加えて製麺していますので、公正競争規約上は中華麺に分類されているそうです。

沖縄そば
 沖縄そばの例
 マルーグァ、豚バラ三枚肉、薬味にねぎや好みで紅しょうがが加わる場合がある
 一枚目の写真の店で出るものではないので注意のこと

 しかし、だしはカツオなどの和風ベースのほかに三枚肉やそーきなどの豚肉を煮たときの煮汁である豚ベースの味などが加わる場合もありますが、基本は和風出しに太い中華麺が入った本土の食生活から見ると一風変わった麺類となっています。

 で、本題(笑)。
 屋号が「はらぺこそば」というのは食べる前がおなかが空いているのか、食べた後もなお、お腹が空いているのかというわけのわからない妄想がよぎります。

 どちらにせよ、沖縄そばは本土の立ち食いうどんや立ち食いそばといったファーストフード系としての地位をしっかりと築いており、麺や出汁、具などがいろいろと店によって特徴が楽しめるようです。具にそーきが乗るとそーきそば、野菜炒めなら野菜そば、肉もやし炒めなら肉そばとバリエーションもあります。

 10月17日は沖縄そばの日だそうです。

 今回はいつもより少しだけ先に足を伸ばしました。

遠坂峠
 遠坂峠

 いつものように、R176から無料化社会実験中の舞鶴若狭道の三田西から春日へ、春日から北近畿豊岡自動車道の無料区間で青垣で降り、遠坂峠を通ってR9へ出ます。
 R9をひた走り、村岡区の入江トンネル東で県道266号へ折れてその先の県道4号を走って香住へ向かいます。香住市街をパスして矢田川沿いに抜けてR178に出て餘部橋梁へ向かいました。

余部橋梁
 余部橋梁

 もう、完全にコンクリート橋で運用しており、鉄橋の橋脚もほとんど撤去が完了しています。旧餘部駅側の3本を残して防護柵をつけるなどした上で2011年度以降に鉄橋展望台「空の駅」として整備する予定だそうです。餘部駅側3本というのは落下物などが予想される事から、地域住民への影響が最も少ないというのが理由とのこと。
 また余部鉄橋の歴史と教訓を残すために展示施設も併設し、計画では1/45のスケールで余部鉄橋の模型展示も行われる予定です。道の駅も併設され、地域活性化の拠点として活躍を期待されています。

 撤去した橋脚は長期間、潮風に曝されている学術的なサンプルとしても貴重だそうで、大学や鉄道総合研究所に供与されて金属のメンテナンスの試料として活かされるようです。もちろん一部地元に提供されて余部鉄橋を語るための資料としての活用もあるでしょう。
 さて、今回はここで小休止した後にこの先の駅である浜坂駅まで向かいました。

浜坂駅
 浜坂駅

 この駅舎の暖簾は何度も作り直されており、これは現在のものですが、過去の暖簾は駅舎の横手に併設されている、以前にご紹介した事もある「鉄子の部屋」で展示されています。なんと新温泉町の町営になっているようです。知らなかった...。
 また、食いしん坊の方には名物の駅弁「かに寿司」があります。駅舎を出て横の売店には他にも何種類かあるようです。

 浜坂駅でちょっとグダグダした後、浜坂駅から少し戻って県道47号を使ってR9へ戻ります。R9に出て京都方面へ戻るとすぐに湯村温泉がありますので、足湯で一服。そしてまた、R9を東へ進みます。しばらく走ってから、R482を通って出石へ向かいました。もちろんそばを食べてから帰ります。
 出石からはR482からR428を使ってR9で福知山に出ます。その後、R9をひた走ってR173を南下し、夜間走行になってしまいましたが、妙見山から茨木へ抜け、新御堂筋まで戻って大阪まで帰り着きました。

 さすがに浜坂まで行きますと往復で400kmを超えます。
 途中の山間部を走行している時に気温表示が15℃まで下がり、かなり寒い思いをしました。ジャケットの下に着ていたシャツを厚手のものにしないと、この後の季節、山間部走行を行うにはガクガクブルブルとなること間違いありません。
 次回はもう少し冬支度をして走行です。と、思っていたら実は10月後半なので本当ならそれなりに秋風が吹いて寒さを感じる時節なのですが、どうも今年は暑さが続きました。一気に寒くなったら、体がついてきませんので、気になるところです。

中途半端

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 なにか受け狙いなのでしょうか。

999m
 ガソリンスタンドの案内看板

 案内看板で、目的地までの距離が表記されていることは多いのですが、これはちょっと変です。
 「999」を出したかったのかもしれませんが、「約1km」で、通常は十分間に合います。なぜに1m足りない距離を表記しているのかは皆目見当がつきません。
 パチンコ好きなのか、松本零士が好きなのか...。
 後方に控えているファミリーマートはちゃんと切りの良い700m表記なんですがねぇ。

耳エステ

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 本当は床屋だったはず。

耳の床屋さん
 耳の床屋さん「玉こん」

 テレビなどで何度も紹介されているのでご存知の方も多いかもしれませんが、怪しげな店です。それも「耳の床屋さん」とあります。
 耳毛でもカットしてくれるのか、と、突っ込みそうになりますが、耳掃除をしてくれるというお店。

 私の記憶しているところによると、元々は本当の理髪店(散髪屋)で耳掃除もサービスでしていたのです。しかし、究極の耳掃除をするために自ら専用ファイバースコープを開発し、耳の中をモニタリングしながら専用の耳かきでくまなく耳垢を取ってくれるという業態へいつの間にやら変更。趣味が高じて本業になってしまったわけです。

 実際に、耳垢を取ることによっていろいろな症状に悩まされている方が改善されているようなので、それなりの効果はあるのでしょうが、明らかに謳ってはいないものの医療行為に準じた雰囲気がありますので、微妙な感じです。
 かなり気持ちいいらしいのですが、膝枕でほじほじしてもらうよりは安全かも(笑)。

 耳の穴の中がかさかさで乾いた人(乾性耳垢)と、しっとりとして油性の人(湿性耳垢)がいますが、これらは遺伝で決まっているそうです。
 耳の穴の中も皮膚の延長ですので、皮脂が表在菌により分解されて脂肪酸が生成されますので弱酸性です。耳垢を取りすぎるとこの弱酸性の層が取り除かれますので他の菌が入り込みやすくなりますので注意です。気持ちいいからといって、しょっちゅう耳掃除するのは逆効果ということですね。

凶暴そうです

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 あれ、キングコングは1匹だったような気が。

ゴリラ
 株式会社 UG・宇都宮の社屋

 けっこう表通りとは言いがたい通りに面している社屋の壁に、ご覧のようにゴリラが張り付いています。しかも結構大きいのです。
 そのうえ、凶暴そうな顔つきでこちらを振り返って威嚇しています。

 しかし、こんなオブジェというかなにかを付けようとする感覚が関西企業です。とりあえず、目立てば広告効果抜群ですし、仮にニュースなどで流されれば広告宣伝費を掛けずに宣伝してくれますから、一石二鳥、いや三鳥や四鳥以上の効果があるのです。
 あ、これも宣伝の片棒を担いだ事になるのか。むむむ。

 こんな社屋の会社、実は「宮本むなし」や「うつのみ屋」などの事業をされている会社なのです。なんと無く納得してしまいます。

 しかし、樽を持っている所を見ると「ドンキーコング」かもしれませんね。

脱力しましょう

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 まさに脱力系です。

ほにゃ
 「ほにゃ」

 癒し系を通り過ぎると脱力系になります。
 お店に来た人がすべてだららんとして、どこかの着ぐるみのくまのようになるに違いありません。
 いや、実際にお店のコンセプトが「ほっ」として欲しいお店ということのようなので、脱力しまくりで問題ないのでしょう。
 でも、あまり脱力されると、お客さんは何も飲食してくれませんから、ほどほどという感じでしょうか。

 読めそうな気もしますが、ちょっとそう読むのか躊躇します。

悲田院町
 悲田院町(ひでんいんちょう)

 知らないとちょっと読みづらい地名です。「悲田」が「ひでん」と読むことが辛いのではないでしょうか。「ひだいんちょう」とか読んでしまいそうです。

 由来としては仏教思想がベースのようで、聖徳太子が孤児や貧しい人への救済や施療を行うために建立した四箇院の一つである「悲田院」が由来となっています。
 文字面だけみるとなにやら凄惨な印象を受けますが慈悲の心を形に表した施設だったといえます。

国鉄113系

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 国鉄時代に東海道本線でよく見た車両ですが、いまや細々と走っています。

113系
 113系(湘南色)

 福知山方面では2010年の春に撤退といううわさがあったらしいのですが、なんとか現役で走行中のようです。
 特にこの湘南色と呼ばれるようになった旧塗装の車両、JR西日本の場合は現行のはまかぜや北近畿と同様のブラウン系に塗色変更されて運用されている車両が多いこともあり、あまり見かけることはありません。
 いわゆる旧型車両で、保守などに費用もかさむことから順次、新しい125系電車などに置き換えられており、いずれ全車両が廃車になることは間違いありません。

 昔の昭和時代の国鉄の面影を残す車両ではありますが、寄る年波には勝てないようです。

 何度も改版を重ねて読んでいます。

日本人がコンピュータを作った!
 遠藤 諭著 アスキーメディアワークス刊 アスキー新書
 日本人がコンピュータを作った!
 2010年6月10日 初版発行
 ISBN978-4-04-868673-0


 最初に刊行されたのが1996年に「計算機屋かく戦えり」という書名で出たのが最初です。その後2006年に新装版として新たに別本がでまして、そのあとの新書判でさらに改版を行ったのがこの新書での刊行です。
 新書判の紙数の制限もあるのでしょう。インタビューを行った記事が全部で10人としぼられています。
  • 渡辺和也(TK-80)
  • 岡崎文次(FUJIC)
  • 後藤英一(パラメトロン)
  • 喜安善市(MUSASHINO1号)
  • 和田 弘(ETL MarkIII)
  • 村田健郎(TAC)
  • 山本卓眞(FACOM100)
  • 平松守彦(産業政策)
  • 佐々木 正(LSIと液晶)
  • 嶋 正利(マイクロプロセッサ)
 括弧内はそれぞれの関わった製品や技術・施策などです。
 今回の新書判にあたって往年のマイコンブームの火付け役、ひいてはPC-8001、PC-9801という日の丸PCというかコンピュータのムーブメントを引き起こした原動力と言っても良いTK-80の責任者だった渡辺和也氏が加わっています。

 元本である「計算機屋かく戦えり」のなかからより抜きプラスワンという内容で、元本を知っていても楽しめますし、無くても十分楽しめます。
 全編はインタビューと取材を軸とした対談を含む記事形式で綴られ、当時のこれらの様々な事情を当事者の言葉からひもとくというタイムマシン的な内容で、直接その時代を知っているとたいへんワクワクした当時を思い起こさせてくれるでしょうし、知らない世代でも日本のコンピュータの黎明期を知るための貴重な資料とも言えます。

 こちらを読んでから、元本のさらに多くのエピソードを読み広げるのも手です。
 しかし、何度も買う方としてはちょっとずつ違う内容で出されるので、その度に購入は辛いですね。

 たぶん、子供(男子)のイタズラだと思うのですが。

う○こ
 落書き寸前のようなもの

 民家の門扉になにやら怪しげな模様が。
 いや、そんなにいっぱい描きたかったのでしょうか。うんちの絵だらけです。
 ペンキやマジックなどを使って描いたのではなく、指か何かをこすりつけて塗装の日焼け部分をこすって描いたようですが、ものの見事にたくさん並んでいます。
 私の第一印象と違うものを描いたのだとしたら相当の発想の飛躍がないと至らないと思います。

 で、やっぱり「うんち」ですよね、これって。

天地は無用か

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 上下ひっくり返しても良いのでしょうか。

焼肉うまい
 焼肉店の看板

 通りがてらに焼肉店の電飾看板をチラと見ると、なにやらおかしい点が。いや、笑うところではありませんけど。
 どうも、「うまい!」がひっくり返っている。なんなんだ、これは。と、思って看板の裏手に回ってみました。

うまい焼肉
 焼肉店の看板

 すると、ご覧の通り表と裏の上下が逆になっており、「焼肉」の上下がひっくり返っています。

 看板の前後ろでパネルの上下をつけ間違えたわけではなさそうです。「うまい!」と「焼肉」が互いに上下が逆なので、このような意匠を意図して制作しているわけです。

 で、こんなひねくれた奴が引っかかるわけです(笑)。

 建設現場のクレーン、愛称がつけられることが多いのです。

シンデレラ
 シンデレラ

白雪姫
 白雪姫

 高層ビルの建築の場合、クレーンを2基以上設営して運用する場合が多く、番号で呼ばれることや設営位置の南北や東西で呼ばれることもあるのですが、昨今は近隣の方にも理解をしてもらうという意図か柔らかめのネーミングで名前がつけられることが多くなりました。
 この場合はかなりメルヘンチックですが、「桃太郎」と「金太郎」というネーミングも見たこともあり、2つを区別できるのであればなんでもありの気もします。

 しかし3つ目のクレーンとなると何をつけるか悩みどころですね。お姫様ということであれば眠れる森の美女あたりでしょうが、グリム版では「茨姫」でちょっと一般的にわからないと言うか、かえって怖いネーミングになりそうです。

犯罪指南

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 気をつけましょうという告知看板のはずなのですが。

注意告知看板
 注意告知看板

 すっごく悪そうな人相な人と対照的な天然の被害者。まさにこの手の犯罪の状況を端的に示すイラストです。
 でも、犯罪者側のイラスト、相当悪そうです。というか、大犯罪者ではなく小悪党というかチンピラっぽいチープな感じがしてよりいっそう現実感があります。
 それに比べて被害者の女性のほうのなんともおおらかというかのんびりというか、はっきり言って天然ボケのタイプです。
 世の中、こんなステレオタイプ的な人相の人ばっかりだとすぐに識別できるのですが、そうは行かないところが犯罪のなくならない遠因の一つなのかもしれません。
 しかし、このイラストを見て「こんなやり方があったのか!」と手口を教えているようなもので、犯罪を助長をしているような部分があるのは否めないところでしょう。

 青森県に八戸(はちのへ)という地名がありますがこちらはちょっと違います。

八戸ノ里
 八戸ノ里(やえのさと)

 地元の人はなんら難読地名という認識が無いのは常なのですが、こちらは近鉄沿線や地下鉄谷町線沿線の人にもそういう認識は無いようです。
 八戸を「はちのへ」から「やえ」という読みに至るには数光年ぐらい離れているのではないかと思えます。「やへ」と読んだ方は近いかもしれませんが、ちょっと違いました。

 江戸時代の初期に豊臣家の家臣が8戸あったからという説がありますが、実際に8戸かというとちょっと怪しいようです。
 花びらが5枚ではなく、多数が織り成すように咲く八重桜の例でも解るように、日本語は、ひとつ(一つ)、ふたつ(二つ)、みっつ(三つ)・・ときて、ななつ(七つ)を超えると「たくさん」という数え方になる年代がありますので、実際は相当数の個数が集落としてあったからという見方もできなくはありません。

日本酒三昧

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 大阪の酒販店が主催する利き酒会へ行って来ました。

会場内
 会場内の様子

 10月3日になにわ酒屋発見会の主催で開催された「Osaka Sake Sonic 2010」へお邪魔しました。
 参加酒店前売り券を購入し、会場へ行きます。場所は堂山のACTIII。学生時代に大学生今日の催事で行ったこともありますが、気が引ける物言いで恐縮ですが現在はけっこうテナントの空きも目立つちょっとうらぶれた感じのする場所です。

 しかし会場受付で人が賑わい、そんなに来るのか!と思うほどの来場者。予想外だったのが、けっこう若い方とそのカップルで来場されている人たち。もっとおっさん臭い(失礼!)催しになるのではという危惧は一瞬で吹き飛びました。

 参加蔵元は以下の通り(五十音順)

  • ◆秋鹿 @秋鹿酒造有限会社
  • ◆阿部勘 @阿部勘酒造店
  • ◆梅乃宿 @梅乃宿酒造株式会社
  • ◆鶴齢 @青木酒造株式会社
  • ◆克正 @三光正宗
  • ◆賀茂金秀 @金光酒造合資会社
  • ◆川亀 @川亀酒造合資会社
  • ◆玉川 @木下酒造有限会社
  • ◆竹泉 @田治米合名会社
  • ◆天寶一 @株式会社 天寶
  • ◆東洋美人 @株式会社 澄川酒造場
  • ◆白岳仙 @安本酒造 有限会社
  • ◆富久錦 @富久錦 株式会社
  • ◆福光屋 @株式会社 福光屋
  • ◆まんさくの花 @日の丸醸造 株式会社
  • ◆三重錦 @中井酒造場
  • ◆美和桜 @美和桜酒造 有限会社
  • ◆若戎 @若戎酒造 株式会社

 全部で20の蔵元が参加。そしてそれぞれの蔵元では複数銘柄を持ってきていますので、全部の利き酒をしようとすると数十銘柄を口にしなければなりません。もちろん卑しい酒飲みの私は(笑)吐き出したりせずに、飲み込んでしまい、かなり回ります。途中から、さすがにこれは味がわから無くなるので、口に含んで少し飲み込みはしますが、あとは口を漱いでいただいたお酒を廃棄のところへ。残念ですが、しっかり味わいたかったので後半はあまりのど越しを堪能できませんでした。
 入り口近くで銘柄じまんの燗酒コーナーがあり、冷酒とは違う味わいをいただける銘柄を、これまた堪能させてもらいました。冷おろしや古酒などは燗をしたほうが味が開いて美味しい銘柄が一般的に多くなります。もちろん、新酒で燗酒にしても美味しいものもあります。
 出てきた銘柄の一部ですが写真でご覧下さい。

梅の宿
 梅の宿

天寶一
 天寶一

まんさくの花
 まんさくの花

富久錦
 富久錦

阿部勘
 阿部勘

賀茂金秀
 賀茂金秀

川亀
 川亀

白岳仙
 白岳仙

 以上、利き酒をいただいたうちのごく一部です。始めの方にいただいた蔵元は写真を失念してしまっているので、いただいておきながらご紹介できていない蔵元には大変申し訳ありませんがご容赦ください。

 今回のイベントでは、蔵元が仕込み水も持参していただいており、蔵元の仕込み水とそれで出来上がった酒の両方を比べることが出来るという凝った趣向もされていました。

仕込み水
 蔵元の仕込み水

 時間は13:00~15:00の第一部と16:00~18:00の第二部の入替制で、第一部にお邪魔しました。2時間という制限のある時間と、これだけの銘柄をすべて味わうことが出来なかったのが残念ですが、たいへん面白い会で、美味しい日本酒の普及のために今後も継続してこのような活動をしていただければと思います。
 美味しい日本酒に今までであったことの無い人は悲しいことですが、このような会でぜひとも日本酒の美味しさを再発見していただきたいと思います。酒蔵の方も酒販店も口をそろえておっしゃっていたことが消費量が年々減っているという事実。そもそも、酒を呑まない、宴会に参加しないという世代が持ち上がってきたのが原因だとは思いますが、美味しいお酒で人生が豊かになることもあります。量と程度を加減しながら嗜むのであれば、いつでも美味しくいただけるのではないでしょうか。

マッチのま

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 よくみると「ま」だけではないようですが。

まぁ
 居酒屋「まぁ」

 ぱっと見ただけでは「ま」しか認識できないかもしれませんが、「ま」の留めに小さく「あ」の文字が描かれています。しかし、本当の屋号は「ま」なのか「まぁ」なのかは不明です。
 きっと、こんなに物事をややこしく考えるような輩を引っ掛けるためにつけた屋号かのれんだと思われます。
 ほら、ひっかかったし(笑)。

化石的看板

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 熟成看板というより、化石看板という趣があります。

化石看板
 化石看板

 もう、すでに化石のような状態と言っても過言ではないのではないでしょうか。
 このイラスト、それに「ビューン」というオノマトペ。キャラクタの男の子がイガグリ頭で、この帽子。もう非の打ち所が無い昭和前半の遺物としか思えません。よく錆びずに持ちこたえたものだと思います。
 横に設置されている町内会の消火器ケースのほうが侵食が激しくぼろぼろです。

 そっと現状維持で保存して欲しいものです。

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