ふるさと小包

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 郵便局の付加サービスとして各地の名産・特産品などを小包で発送してくれる「ふるさと小包」というサービスがあります。ふるさと便りというサービスの中に含まれる商品です。

 このふるさと小包に生き物を送るというとんでもない商品があります。その中で「すず虫飼育セット」というのがありまして、これがまたとんでもない商品なのです。

【うるさい局内】

局員A「うおっ!なんやウルサイでぇ。」
局員B「そや、なんとかしてぇなぁ。」
A「いや、ワシになんとかしてぇなぁ、って言われても何ともならんやん。」
B「いや、堪忍や。ほんまこれかなんねん。」
A「リンリン、リンリン言うて双子の片割れかいな。っちゅうねん。」
B「うっわぁ〜、えらい古いモン持ち出してきよるなぁ。」
A「とにかくかなんのよ。明るくても暗くてもずーっと鳴いてるんやから。ほんま。」
B「これ、配達に行ったお客さんが留守やったらどうなんのん?」
A「そら、帰りの配達の車の中でもリンリンゆうとるがな。」
B「ひゃぁ!配達経路にこんなん何個かあったら偉い事や。」
A「ほんま、すず虫の大合唱やで。生きもんやから積んでたら暑いトコに車置かれへんし。」
B「これ、お客さんの所に渡して開封してから何匹か死んでたら文句言われんねんやろなぁ。」
A「今んとこまだクレーム無いけど5ツガイ分入っとるって。」
B「ほな10匹入っとるんや。1匹ぐらいお客さんに渡すまでに死んでしまいそうやなぁ。」
A「ほんまドキドキやでぇ。生き物送ったらあかんのとちゃうの?※1」
B「いや、送ってええらしいねん。ただ送る注意が必要なだけなんや。※2」
A「ほなこれはすず虫やけど、ネコとかイヌとか送ってええ事になるやんか。」
B「まぁ、理屈上はそうやわなぁ。実際生きたタイ、ビニール袋に酸素と一緒に詰めて送ってるのもあるぐらいやからなぁ。」
A「小包からニャァとかワンとか言われたらいややでぇ。」
B「さすがにそれはなぁ・・・」

※1 第6条(郵便物として差し出すことができない物)
※2 第9条(郵便物の包装)第4項の5

 一応「堅固なびん、つぼその他適当な容器に納め、容器には完全にその脱出及び排せつ物の漏出を防ぐ装置をすること。」とありますのでほとんど密閉してしまう事になります。そのためイヌやネコなどの大型動物は事実上、配送完了までに窒息したりしてしまうような形態で送らざるを得ないので事実上無理となります。
 このすず虫以外にはクワガタなどもありますが、虫ぐらいが小包で送る事のできる事実上の限界と言う事でしょうか。

 しかし配送待ちの局の中がリンリンと風流とは言えないぐらいハンパ無くうるさいそうです。まぁ局迷惑な郵便物ですね。

コメント(2)

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わはははは。 笑ってしまいます。
しかし、郵便で「虫」が送れるとは・・・

 たぶん釣りえさのミミズやゴカイなどもOKそうな気がします。

 カエルなんかもビニール袋で酸素を詰め込んだりしてやれば送れそうですが、これまたゲロゲーロとうるさそうですね(笑)。

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このページは、なんぎが2006年8月 4日 12:02に書いたブログ記事です。

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