Ninja250R ブレーキパッド交換(フロント)

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 寒いです。でも作業しました。ガクブルです。

準備品
 準備するもの
 交換用ブレーキパッド、12mmレンチ、アーレンキー5mm、サービスマニュアル(あれば)

 今回は純正のブレーキパッドではなく外販品であるデイトナの赤パッド(品番62101、メーカー希望小売価格3,465円:税込)を購入してみました。セミメタルパッドで値段も性能もそこそこで、純正品よりは良さそうだという一方的な見解ではありますが。

交換手順

 今回の交換手順は2008年モデルのNinja 250R(EX250K8F)のものですが、2012年モデルまで部品が共通ですので手順は変わらないはずです。

フロントブレーキ回り
 フロントブレーキ回り

 まず、パッドピン(黄の丸)とホルダコンプを留めているフランジボルト(赤の丸)に作業を行います。

パッドピンを緩める
 パッドピンを緩める

 パッドピンをアーレンキーを使用して緩めます。この段階ではあくまでも緩めるに留めておいて下さい。外してしまうとあとの作業がややこしくなります。

フランジボルトを緩める
 フランジボルトを緩める

 ブレーキホルダーコンプを留めているフランジボルトを12mmのレンチを使って緩めます。手持ち工具にソケットレンチが無かったのでオフセット付きのメガネレンチを使っていますが、ソケットレンチやT型レンチの方が作業性は良いはずですので、それらをお持ちの方は12mmのソケットレンチで作業して下さい。けっこうキツく締まっていますので、工具が車体に当たったりしないよう注意しながら作業します。

ブレーキキャリパを外す
 ブレーキキャリパを取り外す

 ブレーキキャリパはブレーキホースを取り付けたままで取り外します。
 ブレーキホースを外すという変な気は起こさないで下さい(笑)。ブレーキホースが接続されたままでもブレーキパッドの交換作業は完了できます。

パッドピンを取り外す
 パッドピンを取り外す

 先ほど緩めてあったパッドピンを取り外します。アーレンキーでネジ部を最後まで緩めきって、ちょっと引っ掛ける感じで抜き上げると比較的楽に取り外せます。

外したパッド
 ブレーキパッドを取り外す

 内側ブレーキパッドは後述のパッドスプリングでホルダコンプに押さえられていますので、カチッと外す感じで取り外します。

新旧パッド
 ブレーキパッド新旧比較

 外したパッドは使用限度の1mmよりは手前ですが、そろそろな状態で、2mm程度しか残っていませんでした。あと1000km位は使えた感じですが、ダメになってディスクローターを傷つける羽目になるなら早めに交換する方が正解でしょう。

純正パッド
 純正パッドはニッシン製

 純正のパッド、裏返すとご覧のようにメーカーロゴと品番が入っていました。
 パッドはニッシン製のようです。ということは、ブレーキアッシーはニッシン製ということですね。

パッドスプリング
 パッドスプリングを取り外す
 清掃前(左上)/清掃後(右下)

 これはサービスマニュアルには掲載されていませんが、キャリパ内部を清掃しようとすると外さなければなりません。取り外す前に、取り付け位置や向きなどをちゃんと覚えておいて下さい。また薄い燐青銅版のようですから変形にも注意です。
 ここまで外せばキャリパ内部やピストンに溜っている粉塵を清掃できます。
 油脂類が付着していないウェスやブラシで粉塵を掃除しておきます。

ピストン押し戻し
 ブレーキピストンを押し戻す

 ブレーキパッドが摩耗して出て来ているキャリパピストンを手で押し戻します。
 かなり気合いと根性がいると思いますが戻しておかないと新しいパッドを取り付けてから元のようにキャリパをディスクにはさんだ状態に付け戻せません。

パッドスプリング取り付け
 パッドスプリングを取り付ける

 写真の位置に取り外しておいたパッドスプリングを取り付けます。向きや位置は充分注意して正しく取り付けて下さい。

パッド取り付け
 ブレーキパッドを取り付ける

 新しいブレーキパッドを取り付けます。取り付け順は写真上側(装着時外側)を先に、その後下側(装着時内側)を取り付けます。
 外側のパッドはパッドスプリングとホルダコンプの間にはめ込む感じになります。

パッドピン取り付け
 パッドピンを取り付ける

 外してあったパッドピンをブレーキパッドを押さえながら挿入し、奥まで押し込んでネジを仮留します。まだこの段階では完全に締め付けなくても大丈夫です。というか、このように持ったままではちゃんと最後まで締付けできません。

キャリパ取り付け
 キャリパを取り付ける

 キャリパをフロントフォーク・ディスクローターに合うように取り付けます。
 このとき、先に行ったキャリパピストンを充分に戻しておかないとディスクローターにパッドをはさみ込んでキャリパをつけることができません。

フランジボルト締付け
 フランジボルトを締め付ける
 規定締付けトルク:25N・m(2.5kgf・m)

 トルクレンチが手持ちに無いので心もとないですが、充分締め付けます。勘で締め付ける時はネジをねじ切らないように注意して下さい。

パッドピン取り付け
 パッドピンを締め付ける
 規定締付けトルク:17.2N・m(1.8kgf・m)

 ブレーキキャリパが固定されたらパッドピンをアーレンキーを使って締め付けます。
 トルクレンチがない場合は締め付け過ぎや締め足らずにならないよう注意して下さい。

完了
 取り付け完了

 これでブレーキキャリパの取り付けは完了です。しかし、乗車前に必ずしておかなければならないことがあります。

ブレーキ操作
 ブレーキ操作を行いパッドを食いつかせる

 ブレーキレバーを何度もにぎり、凹ませたピストンを押し出してパッドがディスク面にしっかり当たるようになるまで操作します。
 スコスコのブレーキ操作が通常のブレーキレバーの押し戻される感覚になるまで、ブレーキ操作を繰り返して下さい。

さらに注意

 新しいブレーキパッドはディスクローターのブレーキ面にちゃんと合って凸凹ができていません。いわゆるアタリが出ていない状態ですので、ブレーキは全然効かない状態で大変危険です。
 車の通らない道や交差点が無い道で充分安全を確認してから走行して何度かブレーキをかける操作を行い、ブレーキレバーをにぎって正常にブレーキが効くまでは一般道の通常走行をしない事をお勧めします。

 どれ位の寿命があるか、効き具合や操作感が変わったかなどはこれから検証です。
 まあ、フィーリングに関するものは主観的ですのであくまで「〜な感じ」になるでしょうが。
 また、寿命についてはブレーキの掛け方、走行状態、個人のクセがありますのであくまでも目安でということになります。

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このページは、なんぎが2012年1月15日 18:00に書いたブログ記事です。

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