ラインセレクタ+0dBアンプ

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 入力ソースの切り替えを行うのにセレクタ兼プリアンプを作り始めました。

電源ユニット
 電源基板(AC100V入力〜DC±15V出力)

 現在は以前に製作して常用中のUSB-DACからTA2020-20のパワーアンプへピア・ツー・ピアの接続だったのですが、手持ちの音源や他のソースからの音を切り替えて出したくなったため、入力セレクタ兼用のプリアンプを作り始めました。

 切り替えはオーディオ用のスイッチICを使っても良いのですが、そこは安易に機械式でノン・ショーティングのロータリースイッチを使用します。オーディオ向けの多入力スイッチのデバイスというのは以外と店頭取扱が無く、3入力以上のものはまず見かけません。2入力の切り替えならNJM2520が日本橋でも取扱がありますが3入力や4入力は見かけたことがありません。一応2入力のNJM2520を使ったコントロールアンプのプロジェクトがあるにはあるのですが、お恥ずかしい話でそちらは爆睡中。ちょっと別のアプローチで進めたいと思います。

 基本仕様は...
 ・ステレオ3〜4入力を切り替える事ができる事
 ・音量調整ができる事
 ・完全なパッシブタイプではなくバッファアンプ(0dB)を入れる
 とします。
 まあ、単純にバッファアンプの入ったボリューム付きセレクタというところです。
 ただし、バッファアンプのオペアンプは差し替えでできるようソケット実装します。MUSES系やらバイポーラ入力にJ-FET入力などいろいろ考えられますが、また取り替えて聴き比べし、お気に入りに落ち着くまで遊べそうです。

 まずはバッファアンプのオペアンプ向け±15V電源です。
 入力から18Vを出力のトランスで降圧、40V1Aのショットキーバリアダイオードでブリッジ整流し、2200μF/35Vで平滑して3端子レギュレータ(TA7805/TA79015)によって安定化したのち、出力側にさらに2200μF/25Vのコンデンサを付けました。今回の発振止めの0.1μFのコンデンサには積層セラミックではなく積層フィルムコンデンサ(ECQV)にしてみました。
 出力電圧は正・負とも3端子レギュレータの誤差の範囲に収まっています。
 残念ながらこの東芝製TO-220のフルモールドタイプ3端子レギュレータは生産中止品となってしまっています。フルモールドなので放熱器に取り付ける時にも金属製のネジを使ってもカラーなどを使用して絶縁を行わなくて良いので便利なのですが、時代は表面実装タイプかDC-DCコンバータを使うという事なのでしょうか。

セレクタ(仮組)
 ケース仮組

 訳ありケースで本当に入るのかと心配しながら、部品の干渉が無い様に電源ラインの配線とスイッチやボリューム類の位置決め、後部のパネルの加工などを先日のオーディオキット製作体験会で作業させていただきました。
 前面パネルにボリュームやロータリースイッチを直接取り付けるのではなく、後部にパネルを置いてオフセットさせて前面パネルに取り付けて、外から締め付けのナットが見えない様にします。

 入力ソースは後部に3回路、前面パネルに3.5φステレオジャックと合計4回路の切り替えをできるようにロータリースイッチは3回路4接点を使用。RCAジャックは実装面積が限られるためゴツいタイプではない小振りの絶縁型を使用しました。後部パネルは端子だらけです。
 3回路中の2回路で左右の信号ソースを切り替え、残り1回路でソースを示すLEDを点灯させる予定です。

 あとはバッファアンプ(ゲイン0dB)をどのようにするか...ですね。

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このページは、なんぎが2013年3月28日 12:00に書いたブログ記事です。

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