エフェクターケース

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 ギターエフェクターのケースはいつも悩まされます。
 作った回路規模が収まらなければなりませんし、大きいと使う側からするとかさばって重くなるのでうれしくありません。また、ケースは足で踏んづけられる(英語表記ではpedalと記載されている場合もある)ことから、頑丈さが求められるので、あれこれと思案してしまいます。

 いろいろと検討した結果、タカチのHD11-6-3(60.5×31×111.5mm)に落ち着きそうです。もう少し小さくても良い場合はHD9-4-3やTD7-10-3(こちらは国産らしい)を使います。

TAKACHI HD11-6-3N
 TAKACHI HD11-6-3N(Nは表面仕上げ無しの型番)
 海外の自作エフェクターやメーカー製でもよく使われていて、HAMMOND社(カナダ)のOEMで販売されている。 他の型番もHAMMOND社製のOEM品が多数あるらしいが、このようにケース外装にHAMMONDのシールが貼付けてあるだけなので、実際にどれがOEM品かはカタログ型番からはわからない。

 エフェクタ自作が盛り上がってきた事があるのかもしれませんが、タカチのウェブではいつのまにやら「音響機器用のエフェクター等に利用されています。」という表記が付け加えられています(HDおよびTDシリーズメタルケース)。実際に作例を見た場合に多くの方がこのケースを使われている様です。

 アルミダイキャストですので、表面は鋳物特有の模様付きのザラザラ。エフェクタに使用するに当たり、ケース加工前に表面を耐水ペーパーなどで良く磨いてツルツルにしておくと格好よく仕上がります(エフェクター自作道を参照)。もちろん塗装等すればもっときれいになります。

 不満もあります。もう少し奥行き(ケース深さ)がある方が余裕ができてうれしいのですが、上記のHD11-6-3だと、ケースふた・底の厚さはそれぞれ2mmあり、ケース内サイズは27mmしかありません。入出力のジャックや、フットスイッチの大きさを考えるともう5mm程度余裕が欲しいところです。一つ上のサイズHD11-9-4となると高さ11cmに対して幅が9cmもあり、HD11-6-3に比べて幅が1.5倍で弁当箱のようにかっこ良くないサイズになってしまうので、なんとか無理矢理このサイズに納めるべく努力させられます。

 趣味で作っている分には、このあたりのことを考えるのもある種、パズルを解くのと同じで楽しみの一つですが、実際納期のある製品の設計だとすると各部品の寸法出しやケース機械加工の図面をしっかり作らなければならない事になり、地獄です。考えたくないです。

 「誰でも作れるギター・エフェクター」ではTD9-12-4Nが使われており、かなりサイズに余裕があります。ただ、先にも書いた通り、お弁当箱的縦横比になってしまうのが私好みではありません。 日本橋の共立電子産業シリコンハウスでは、TD9-12-4に「誰でも作れる〜」のポップがついていました。やはり問い合わせが多いのでしょうか。

 ケースの調達ですが、HD11-6-3は店頭在庫が見当たらなかったため(探索不足です。後でテクニカルサンヨーで見つけました。)、共立電子産業テクノベースで取り寄せをしてもらいました。テクノベースは企業向けの業務を主としているため、店舗ではあまり人を見かけません。売り場も広く静かで、シリコンハウスより買いやすくて好きなのですが、日曜祝日は休み、土曜・平日も18時までの営業なのでなかなか行けません。すぐ近くにある岡本無線電機は完全業務向けの会社で、概ね他の小売店舗よりも単価が低いのですが、土日祝日が休みなので、さらに行くのが難しく、電話とファックスで注文をかけた方が良さげです。

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このページは、なんぎが2005年4月12日 12:36に書いたブログ記事です。

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