それは配達しない

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 いろいろな信書や小包を差出人から預かり、それをあて所へ届けるのが郵便の仕事ですが、本来配達してはならない物もあります。いわゆる通信事務とかかれた郵便局に届けるための郵便物です。

【転居先は?】

客「転居の届けをこの前出させてもらったんや。」
局「ありがとうございます。お近くのポスト等でお出し頂いたのでしょうか?」
客「ああ、転居届って『お近くのポストに投函していただければ結構です』っていわれたから、そうしたんやけどな。」
局「なにか、問題がございましたでしょうか?」
客「あのな〜、出した転居届が新しい住所の、わしン家のポストに今日配達されとったんじゃぁ〜!!」
局「誠に申し訳ございません!お手数ですがもう一度お近くのポストに・・」
客「また、わしン家へ配達する気かぁ〜!」
局「配達員に取りに伺わせますので、どうかご容赦ください。」
客「絶対、直接わたすからな!今度配達したら承知せえへんで!」
局「誠にあいすみません。配達担当者には厳重に注意して今後はこのような事が無い様にさせていただきますので、申し訳ございません。」
客「絶・対・や・で!」
局「申し訳ございません。転居の処理はこちら側で開始させて頂きますので、ご勘弁ください。」
客「た・の・ん・だ・で!」
局「はいっ!」

 配達員等がお客様のお宅へお伺いした時に不在だった場合や、ポストの入り切らない場合等、不在通知などのおしらせを投函させてもらいます。いわゆる通信事務と書かれている書類で、これは収集時に郵便局が回収しその書類に応じた処理を行うためのものです。
 その他、転居届などの書面で提出して頂く必要のあるものも、ポストに投函して頂くと局で回収して処理を行うものもあります(局によっては事情が違う事もありますので全国共通の手順とは限りません)。
 このような事務手続きの書類を回収しても配達に回してはならず、ましてや配達員が通信事務を配達する事はあってはならない事なのですが、どこをどうすり抜けて、どう勘違いがあったのかお客様のポストへ投函されてしまったようです。
 実際は収集後の区分までの間に、これら通信事務類は配達に回らないように別途処理に分けられるはずなのですが、これをすり抜けてしまった事。さらに、配達員も通信事務が含まれている事に気付かなかったか何かで、実際に配達でお客様のポストへ投函してしまった事。このようにあり得ないミスの継続で郵便事故となってしまったようです。

 しかも悪い事に転居届の書類を転居先の住所に投函してしまったということで、転居元からの転居に依る転送処理が全然回らない状態が継続している悪い状態な訳です。不在通知の再配達依頼が舞い戻って配達された場合もそれはそれで困った事になります。
 かなり郵便局の信頼が下がってしまったと言わざるを得ない事故ですね。多分、チェック体制の見直しか再確認等の研修とかしてもらわないと、再発する可能性があると思って然るべきでしょう。
 やはり毎日の仕事において、慣れが一番怖いという事でしょうか。ちょっとした事で防げる事故があるはずです。日々精進ということでしょうか。

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このページは、なんぎが2005年7月15日 12:25に書いたブログ記事です。

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