おいなりさん

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 稲荷と言えば八坂さん!いえいえ、いなり寿司のことです。

おいなりさん
 いなり寿司東西

 うどん・そば等の立ち食いではよく、+αのメニューに見かけます(うどん定食でご飯がいなりの場合にメインのうどんにきつねうどんはさすがに厳しい物がありますが・・)。助六と呼ばれる巻き寿司といなり寿司のセットにも入っており、当然ですがお寿司屋さんでは単品としてちゃんとお品書きに書かれています。大阪では「おいなりさん」と呼ばれる事が多く、その他の「お〜さん」と呼び倣わす一環でしょう。

 さて、かんじんの「おいなりさん」ですが、まず、形状が東西では違います。大阪でもコンビニの影響か、かなり関東風の俵形が見受けられるようになりましたが、元来は正方形の薄揚げを対角線上に2つにして三角に切ったあげに酢飯をつめていました。だからいなり寿司も三角形です。対して江戸ではそのまま長方形に半分に切るため、そのまま酢飯をつめると俵型になります。
 また、油揚げはお湯の中で充分油抜きをするのも大阪(関西)の特徴の様です。煮含めるために使う醤油も当然ですが、薄口醤油です。関東風の物は大阪人にすると、かなり油濃くて甘諄いと感じる人が多いでしょう。
 つめる酢飯ですが、大阪や京都等ではいなりのご飯に具としてごぼう、椎茸、人参、蓮根の薄切り甘酢浸け、尾の実をよく煎ったものなどが入った五目いなりが普通に言ういなり寿司となっています。特に尾の実(麻のタネ)を煎った物がはいるのが大阪のいなりずしでは伝統的なようです。何も具が入っていなかったり、炒りごまだけだったりのものは関東風でしょうか。まあ値段によっては何も入っていない酢飯だけの場合もあるのは致し方無い事でしょう。

 ほっとする味の「おいなりさん」。そんなに手間ではないので作って食べたくなりました。

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このページは、なんぎが2005年8月29日 12:31に書いたブログ記事です。

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