VR≠仮想現実

user-pic
0

 自分で考えるのが面倒くさくなったので(笑)、キットを作って楽しんでみました。

ボイスレコーダーキット
 ボイスレコーダーキット
 秋月電子産業より発売中(通販番号 K-00892

W51300のデータシート
 W51300のデータシート表紙
 "FLASH VR CONTROLLER"の文字が・・

 使用しているチップはWinbond W51300です。データシートには「FLASH VR CONTROLLER」と書かれていまして,VRってなによ?なのです。データシートを読み進むとVR="Voice Recorder"だと言う事が判るんですが、ちょっと紛らわしい省略ですね。VR="Virtual Reality"と思ってしまいました。

キットの内容
 キットの内容
 おざなりな良くある写真ですいません(笑)
 部品類はビニール袋にそのまま突っ込まれている。静電気は大丈夫か?
 組み上げて電池単三×3ですぐ使える状態までの部品が揃っている

 キットに付属の回路ではボタンは4つしか付いておらず、消去、再生、録音、リセットのみがそのままで利用できる状態です。梱包されている部品で作成する回路はかなりぞんざいで、データシートのアプリケーション回路(リファレンスのみ)よりさらに部品が省かれています。デバイスのパスコンもありません。まあW51300+EEPROMを750円で買ったと思うと安いと思います。基板上は未実装の部品エリアがかなりあり、「どうしてくれようか」とそそられます。ただしスイッチは電極が2つしか無いタイプであまり見かけないタイプであり,追加するための部品を探すのに手間取りそうです。

 さて、W51300はCPUとのインターフェースを想定したシリアル通信でコマンドやステータスの授受を行う事が出来るようになっています。また外付け抵抗でサンプリング周波数を変更する事で高音質や長時間に対応も可能です。キット内の発振用の抵抗R11の抵抗値は620kΩだったので、サンプリング周波数は24kHzです。この抵抗値を大きくするとサンプリング周波数は下がり、小さくするとサンプリング周波数は上がります。もちろんサンプリング周波数が低い方が長時間録音できるようになります。

 また、内部ではSMODEピンをLowに落とすと最大63のセグメントに分けてデータを保存する事が出来、複数フレーズから1つを選択して再生出来るようになっています。ボタンが実装されていませんが、FWD/BWDでセグメントを選択して録音・再生できるようになっていますのでFWD/BWDのボタンをつければこの機能を使えそうです。

 ここらあたりの機能を使うためにPICなどのMCUを使って制御すれば「へぇ」ボタンじゃないですが、音を使ったおもちゃが出来そうですね。
 と、能書きはともかく、このキットの購入における主たる目的はこの音声録音・再生デバイスであるW51300と録音用のEEPROMを入手する事にありました。別のデバイスをデジットで見ていたのですが、なかなかデバイス1つに手を出せる価格ではなかったため二の足を踏んでいたのです。これでずっと作りたかった「へぇ」ではない「がんばって!」ボタンを作り友人にプレゼントできます。はは。

 でも、W51300って生産中止品・・・!?。

コメント(3)

| コメントする

なんぎ様 はじめまして。

私も、ボイスレコーダーキット(通販番号 K-00892)を先日購入し、試してみたのですが、想像していたよりもノイズが多いと思いました。もっとクリアな音質にする方法は有るのでしょうか?

電子回路にはあまり詳しくないのですが、現在、子供に車をイメージしたおもちゃを作ろうと思い立ち、中古の電気式タコメーターとボイスレコーダーキット(効果音用に)を入手し、組み立てている最中なのですが、タコメーターを動かす為のパルス発生回路の事や、ボイスレコーダーキットについてネット検索していたら、なんぎ様のブログにたどり着きました。

タコメーターの針をボリューム抵抗?に連動して動かすパルス回路を作りたいのですが、よろしければアドバイス願います。 将来的には効果音(エンジン音)に連動してタコメーターの針を動かしたいと考えています。

ケンジさん、コメントいただきありがとうございます。

 R11の620kΩがサンプリング周波数を決める発振用の抵抗です。これを小さくすると録音時間が短くなりますが、サンプリング周波数が上がるので音の汚さがある程度改善されます。キットの抵抗値だと約20kHzのサンプリング周波数となりますので、それほどひどいとは思えませんが・・・・。アナログ出力するところまで含めるとあまり高音質とは言い切れないようです。

 あと、付属のマイクで録音するわけですが、どうも感度が低いというか録音レベルが低いようで、かなり音源から近づけて録音開始しませんと、レベルも低くノイジーな音になります。
 私もマイクから数cmのあたりで、普通の大きさでしゃべらないと満足行く音質になりませんでした。
 一度音源に近づけて録音するか、音を大きくして録音して試してみてください。ただし割れるようなレベルにならないよう注意する必要があります。

 メータ単体で使用する場合は最近のアナログ式タコメーターは交差コイル型のメーターがほとんどです。車速パルスを入れてメーターを駆動する回路を使わずに単体で使用する場合はそのままでは簡単に使用できません。これについてはトランジスタ技術2003年10月号に記事が掲載されておりますので、そちらをご参照されてはどうでしょうか?

なんぎ様、早速アドバイスありがとうございます。

ご指摘の通り、録音時のマイクとの距離や音量で、再生音質は改善されました。

メーター駆動についてはトランジスタ技術を参照してみます。

今後とも、よろしくお願いします。

コメントする

このブログ記事について

このページは、なんぎが2005年10月29日 11:30に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「弾いてません」です。

次のブログ記事は「うすいおすい」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

月別 アーカイブ

ウェブページ

  • arduino
  • img
    • 2006
    • 2007
    • 2008
    • 2009
    • 2010
    • 2011
    • 2012
    • 2013
    • 2014
    • 2015
    • 2017
    • 2018
    • 2019
    • 2020
    • 2021
    • 2022
    • books
    • sch
    • xmas