なんぎ: 2007年4月アーカイブ

かちん

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 「かちん」。そう言われても何の事やらさっぱりわかりませんよね。

かちんうどん
 かちんうどん
 焼き餅と薬味のネギが入る事が多い
 店にもよるがうどんのほかにそばも供されている

 「かちん」が入ったうどんなのですが、メニューには「かちんうどん」「かちんそば」としか書かれていません。若い世代の方々も判らない方が多いとは思いますが、かちんとは餅の事を指す言葉です。
 元々は内裏の女房言葉だったそうですが、いまではほとんど使われず、うどん・そば屋のメニューに残るのみとなってしまいました。逆に「かちん」そのものを日常で餅を指す言葉として使われないようになっているので「かちん」の入ったうどんは何なのか判らなくなってしまっているのでは無いかと思われます。
 入れる餅ははぜんざいの時と異なり、四角い焼き餅が入る事が多いようです。

 で、このメニューですが、どうも関東へ行くと「力(ちから)うどん」と呼ばれるようでして、力うどんの名称で即席麺を出しているメーカーもあります。力うどんの方がなにが入っているか判らないのは私だけでしょうか(笑)。力うどんの餅は焼かれていない事も多いようです。ちょっと微妙ですね。

[参考資料]
 牧村史陽編 講談社学術文庫 大阪ことば事典第13刷
 カチン(名)の項参照

男装の麗人

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 池田理代子の漫画による原作の宝塚歌劇のプログラム「ベルサイユのばら(通称ベルばら)」は有名です。

オスカル
 フレッシュショッパーズ「オスカル」 玉屋町店

 フランス革命の動乱の時期を描いた漫画はかなりの人気を博し現在でも版を重ねているようです。
 また、1972年に初演だった宝塚歌劇による「ベルサイユのばら」も公演を行う組、舞台となる状況設定などが代わりつつも再演され続けている、こちらも非常に人気の高い作品となっています。

 それにあやかったわけかそうでないかはわかりませんが屋号がオスカル。

 ただ、生鮮品店ではなくフレッシュショッパーズという点は微妙…。

 飲み食いとは言いますがこれはなんかちがう。

立食本舗
 タチノミ「立食本舗」

 って、これはなんなんでしょうか。タチノミ(立呑)と言っているのに食事メインの立食本舗とはこれ如何に?
 立ち呑みの立食本舗なのかなあ、と思うと釈然としません。

レインボー

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 新御堂筋のガード下に光る七色のオブジェ。

怪しいオブジェ
 怪しいオブジェ

 どうもここ数年で対策を施された野宿者排除のための構造物のようです。
 この場所以外にも以前は高架下の平坦な場所を無理矢理にでこぼこを着けたり、入れないような形態にしたり、ここのように構造物を設置する事によって、この場所で寝泊まりできないようにしているのです。

 しかも夜間はこのように照明が点灯され見た目はきれいですが、その目的は微妙。
 この電気代、誰が支払いしているのか大変気になります。

肩身が狭い

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 工事現場の注意書きなんですが、これはちょっと・・・。

注意書き一覧
 注意書き一覧

 安全第一。事故の無いよう、周辺住民に迷惑のかからぬように気配りをしていらっしゃるのでしょう。
 それでもこれだけ並ぶとかなり肩身の狭いというか窮屈というかググッとくるものがあります。

 掲載写真ですと文字が小さすぎて見づらいと思いますので右から順に列挙すると・・・

 場内くわえタバコ禁止
 保護具の完全着用忘れずに
 安全帯を忘れるな
 第三者に迷惑をかけるな
 保護帽なき者の入場を禁ず
 頭上注意
 ブームの下は立入禁止
 最大積載荷重1すぱん400kg

 掲示スペースさえあればもっと追加されそうな勢いです。
 もっと大規模な建設現場だと、この程度の数では済まないような気もします。
 そうなると、大変ですよね。現場がちぢこまっちゃいそうです。

 ナニワネジの家電取扱店舗です。

ナニワ生活感
 「ナニワ生活感(せいかつかん)」

 白物家電からAV、携帯電話までひとそろい揃うという総合家電専門店。
 大規模チェーン店が幅を利かせる中、日本橋ではこういった小売店鋪がまだまだ頑張っています。

上下は正しいか

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 あれれ、どっちが上だか下だか。

スナック「ドンキー」
 スナック「ドンキー」

 はじめはさかさまに看板が置かれているのかと思ったのですが、よく見ると違う。
 さかさまに置かれたように作ってある看板なのです。ご丁寧に上にもキャスターがついています。

 さらに、よく見るとこのロバの絵が上下さかさまにしても成立するような意匠なのです。
 この置き方だと「DONKEY」が上下正しい向き、ひっくり返すと「ドンキー」が正しい向き。

 はっ!
 ひょっとして、気分で上下ひっくり返しておくことのできる看板なのかも。

たいたん

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 土星の衛星ではありません。もっとも近年は英語読みが流行っているようなのでこっちは「チタン」と読むそうです(NASAのサイトにあるタイタンのイメージ)。

たいたん
 たいたん(炊いたん)
 だいこんとにんじんを出汁で煮、醤油・砂糖・みりんで味付け

 煮物(煮炊きもの)を大阪では「たいたん(炊いたん)」と呼びます。
 揚げさんのたいたん、では、うす揚げをさっと煮て味を含ませたもの。煮茄子は「なすびのたいたん」、ちょっと変わった所で沢庵漬けの古漬けを出汁で煮て醤油で味付けしたのは「たくあんのたいたん」です。
 炒め煮ではなく汁の残っている状態の煮炊きものの事を指して「たいたん」と呼びます。

 〜の煮物というのはすべて「何々のたいたん」なのです。
 なんでもかんでも「たいたん」です。

 一応お断りしておりますが、マツダの小型トラックの名称でもありません。念のため。

熱い想いが滾る

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 大阪です。直球で飛んできます。

PTA掲示のポスター
 PTA掲示のポスター

 「目を覚ませ!」と続き「それでいいのか!」。
 もう、ドドーンと来ます。眠気もほんわかした雰囲気もすべて吹っ飛びます。
 まるで松坂投手に160km/hのストレートど真ん中を投げ込まれた感じです。手が出ません。もちろん足も出ません。

 ソウルフルです。熱い想いが滾る。

地下鉄本町駅

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 大阪市の地下鉄駅の照明なのですが、今回はシャンデリアではありません。

本町駅通路の蛍光灯
 本町駅通路の蛍光灯

 なにやら不揃いに蛍光灯が設置されている・・・と、思いきや蛍光灯で「HOMMACHI」とローマ字で「本町」の駅名が描かれているではありませんか。
 やるなあ、大阪市交通局。

 この店名って普通ですか?

普通のスナック
 「普通のスナック」
 「という名前のスナックです」とわざわざ追加書きまで

 断り書きを入れるぐらいなら、こんな店名にしなければ良いのに。と、思うのはおせっかいなはなしなのでしょうか。

医者はどこだ

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 まるでつげ義春の漫画「ねじ式」に出てきそうな看板です。

眼科の看板
 眼科の看板

 いや、いまどきこの看板は珍しい。
 ○○眼科と書かれているのではなく目の絵と眼科のみの看板です。どうみても昭和初期から抜け出してきた感じがします。いやタイムワープか、さもなくば遺物でしょうか。

 趣味の店、でもロボットに力を入れているようです。

スーパーキッズランド
 スーパーキッズランド 本店

 いわゆる趣味系のお店です。
 でもニノミヤホビックスとかぶっていると思うのは私だけ?。

ママとあそぼう

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 むか〜し、むかし、朝の子供向け番組がありました。

ぴんぽんぱん
 お好み焼き・鉄板焼き「ぴんぽんぱん」

 番組の方はカタカナ表記の「ママとあそぼう!ピンポンパン」ですが、こちらはひらがな表記です。
 しかし、当時の番組を見ていた世代の方が付けられた、もしくは知っているのは間違い無さそうです。

 その番組とはフジテレビ系列で1966年~1982年に放映されていた番組で、当初は「みんなであそぼう!ピンポンパン」でしたが、途中で「ママとあそぼう!ピンポンパン」に変更になりました。
 どちらにせよ「ピンポンパン」は同じです。
 かなりの長寿番組だったので覚えておられる方が多いとは思いますが、最後の放映時期で幼稚園だったとしても、もう30代ですので、ちょっと古すぎでしょうかねぇ。
 紙おむつにピンポンパンツというのがありますが、そのネーミングもこの番組がもとではないでしょうか。

 この店員の方々、頭にポンポンのついたシマシマ帽子をかぶっているのか?とか(モリマン対決でかぶっているあの帽子)、虎柄のパンツ履いているのか?などと、つい想像してしまいます。

木の葉丼

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 木の葉というと思い浮かぶのは山椒の葉、木の芽とも言いますが、それとて全く入っていません。

木の葉丼
 木の葉丼

 どこに木の葉が入っているかと相当突っ込まれそうですが、木の葉は一切入っていません(笑)。

 作り方は至って簡単、蒲鉾の薄切りを出汁と卵でとじて、丼飯の上に載せたものです。
 店で出すメニューではさすがにコレでは辛いので、タマネギかせいぜいネギ、さらに椎茸が入っているぐらいで非常に質素なメニューです。
 もちろんお品書きでは最安値の丼の欄にあるので、関西在住や関西に来られた方で食堂などで見たことがある方も多いでしょう。

 蒲鉾の代わりに鶏肉を入れて作れば、ちゃんと親子丼になる所なのですが・・・。
 木の葉というのは薄切り蒲鉾が木の葉を散らした様に入っているという事らしいのですが、安価な食材だけで作る、はっきり言ってビンボーメニューです(笑)。
 地方でも見られるようになったとの話も聞きますが、関西圏のメニューです。

ちょっとだけ

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 ちゃんと食べさせてぇ。

まごころ料理とお酒「あじみ」
 まごころ料理とお酒「あじみ」

 味見ですよ、味見。味見だけですか!?
 ちゃんと呑んだり食べたりさせてくれないんですか?
 デパート地下の食料品売場の試食とおんなじですか?

 店舗内に入ると普通の居酒屋で、ちゃんと食べさせてくれるようです。
 安心して入ってください。味見はありません(笑)。

こちらもぎョ

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 地元の人が描いたとも割れる啓蒙看板。

啓蒙看板
 ポイステに魚もぎョ

 こちらもこの看板を見てぎョ!です。
 ここで心無い人たちがこの柵の向こうの川へ描かれているようなペットボトルなどのゴミを捨てたりしたのでしょう。

 右側の魚はびっくりしていますが、左側はすでに被害にあってやられてしまっています。
 ただ、気になるのがこのコピー。
 「ぎょ」でも「ギョ」でもなく、ひらかなとカタカナが混じって「ぎヨ」なのです。このコピーのほうが私は驚きを隠しえませんでした。こんな表記は思い付きません。

 河川に直接ごみを捨てたりすることは一切しませんが、充分注意を引きお役になっているようです。
 ただし、この道路を車で走っているとほとんど目に留まらないのが難点でしょうか。

ほんまかいな

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 大阪人たるもの、お役所的建前にはまったく信用がありません。

落書き
 ポスターの落書き
 掲示されたのは2006年11月

 JR西日本の事故についての掲示ポスターだったのですが、この落書きをした人は全く信用をしていません。なにせ「ほんまかいな?」と赤字でかかれています。
 正直なところ、大阪人のホンネはここに代弁されていると思われます。

 お役所や大企業などが「〜を致します」とか、選挙の公約で「〜を実現します」などの類いはすべて「ほんまかいな?」なのです。
 「どうせ言うだけタダや。言うとけ、言うとけ。」という捉え方で、非常に醒めた見方です。元々将軍のお膝元の江戸とは違い、民間主導の街でしたのでお役所をまったく相手にしていないか信用していない風潮が全体的にあります。
 実現する気がないのに偉そうに言われてもなぁ、というところなのでしょう。

 ちなみに、このポスター、すぐに落書きの無い物に付け替えられた後、さらにカバーが付けられて落書きも出来ない状態になりました。そのまま掲示するか、「ほんまです」と書き加えるぐらいの寛容さを見せてほしかった所です。
 一応お断りしておきますが、落書きをしたのは私ではありませんので念のため。

桜の通り抜け

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 この時期の大阪の風物詩といえば独立行政法人造幣局の桜の通り抜けです。
 今年は平成19年4月5日(木曜日)から4月11日(水曜日)までの7日間でした。

桜ノ宮駅
 桜ノ宮駅付近
 風流に桜の中を電チラである

今年の花
 今年の花「松月(しょうげつ)」

小手毬
 小手毬

鬱金
 鬱金(うこん)
 カラーバランスの間違いではなく、緑色の花弁である
 
 今年は暖冬で通り抜けの時期を早めたのですが直前の花冷えで、一気に咲きほころぶどころかほとんどの桜の木が蕾のままで全体的には3部咲きともいえない状態でした。
 実際、通っている最中も肌寒く例年のような陽気の中で汗のにじむ通り抜けとはなりませんでした。

休日の人出
 休日の人出
 ほとんど桜の花の見えない通り抜けで何を見に来ているのやら

 それでも人では多く、ご覧の通りイモ洗い状態。
 かなり人で酔いそうでした。いや、疲れた。

 こちらはアマチュア向けではなく、ホンモノのロボットも対応可能かも。

永和電機
 「永和電機」

 FA(ファクトリーオートメーション)制御機器をメインに取り扱われています永和電機です。
 サーボモーターも、シーケンサーも取り扱えますので、どちらかというとアマチュア向けではなく業務向けの用途の製品取扱が多くあります。店舗でもいわゆる電子部品店とは趣が異なります。

 一発奮起で大きいのを作ってみよう!と言う場合にはご相談・・・でしょうか。
 それには予算が・・・。

行き着く先

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 飲み屋を渡り歩くことを、こう言います。

居酒屋「はしご」
 居酒屋「はしご」

 いやあ、まいりました。はしごした結果に「はしご」に寄るのかどうかはまったく不明。
 はしごの途中なのか結果なのか。よくわかりません。

夜の居酒屋はしご
 夜の居酒屋はしご
 夜もちゃんとはしごさせてくれるようだ

 はしごしに行くのならば一軒目に「はしご」はおかしいし、最後の店に「はしご」というのもなんだか、落ち着かないので、結局ここで呑んでから別の店に行くのでしょうか。
 やっぱりよくわからない。

おこし

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 「おこし(粔籹)」という和菓子があります。

粟おこしと雷おこし
 粟おこしと雷おこし

 「おこし」という和菓子がありまして、うるち米を蒸して強飯をつくり、細かく砕いて水飴・砂糖などで固めて型に入れて乾燥させたお菓子です。
 ここで「おこし」が微妙に違います。

梅仙堂
 梅仙堂
 天狗おこしの名前で粟おこしがある梅仙堂

 大阪のおこしは菅原道真公に由来があり、どの店の粟おこし・岩おこしも梅鉢の紋が入ってます。
 岩おこし(粟おこし)と言う商品名から想像できるように非常に固いお菓子です。また、粟おこしという商品名から粟を使って作ったお菓子のように思いがちですが、実際は細かく砕いた米が原料で粟が主原料ではありません。この砕き方をもっと細かくしてコンクリートのごとくガチガチに固めたものが岩おこしで、歯が欠けるぐらい固く、いったい誰が食べるのかと思うくらいです。生姜風味なのでどう考えても若者の嗜好ではなく、ご年配の方が好んで食べそうな感じであるにもかかわらず、相当固いので大丈夫かと心配になります。

 対して東京で有名な雷おこしは浅草寺の門前で売り出したのが起源で、こちらも米を使うのですが蒸したあとに、煎って膨らんだ米をベースに砂糖・水飴・落花生などをからませて型に入れて固めたものです。
 大阪のおこしにくらべると遥かに柔らかくサクサクとした食感が味わえます。

 とにかく、固い!
 そうそう、この「おこし」の駄洒落で「粟おこし〜、またお越し〜」というのがあります。
 おそまつさまでした。

 [参考文献]
 牧村史陽編 講談社学術文庫 大阪ことば事典第13刷
 オコシ【粔籹】の項を参照

 ちょいと一杯のつもりで軽~く、飯でも喰って行こうかと、安易な気持ちで入りそうでした。

あさチャン
 「ちょいめし あさチャン」

 店名が「ちょいめし」です。軽くすまそうと思って食べて行こうかと思っていたのですが、なにか心の中で騒ぐものがあったのか見送りました。
 あとで調べると以前ご紹介した「喫茶Y」と同じくその手の常連さんが多数の店だったのです。

 とにかく強烈なドカーン!という量が出て来るのですが、店名はその量に反して「ちょいめし」と非常にというかあえてというか思いっきり控えめ。
 とにかく普通盛りですらご飯が通常の大衆食堂での大盛りの上を行く盛りで、器はすでにどんぶり。そう、マンガの中に出て来る山盛りご飯と同じ形なのです。どんぶりを横から見ると碗の深さと同じぐらいの高さの山ができているアレです。
 定食で大盛りを頼むとおひつごと出てきます。
 私は大食漢ではありませんので、入らなくて良かったと思う事頻り。

 とにかく、小腹が空いたぐらいで店名に騙されずに入らなくて良かったぁ・・・。

選挙前に効果的

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 良く政治家は「私(のため)に(あなたの)一票を・・・」とか言いますがこれはどう?

皆様食堂
 「皆様食堂」

 あっぱれなもんです。
 しかし、家庭の延長というのがどうも引っかかります。いわゆる大衆食堂と銘打っていないところがやっぱり一癖ありそうな気がしますが、実際のところはどうなのでしょうか。

 4月8日にある統一地方選挙には威力を発揮するに違いありません(ウソ)。

ウルトラ?

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 残念ながら撮影時には既に廃業されていました。

モツセブン
 串焼きホルモン「モツセブン」

 内臓というと五臓六腑なので、セブン(七)と言われてもピンと来ません。

 この横のキャラクター像はどう見てもウルトラセブン。違うと言い張られても言い逃れできないのでは無いかと見ている方が心配してしまいます。円谷プロの©もありませんし。

 ちなみにこのウルトラセブンのポーズはワイドショットの技を出す時のポーズです。
 客がやっつけられるのか・・・。いや、店がやっつけられたのかも。

統一地方選挙

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 大阪市の市会・府会議員の選挙、告示日は3月30日、投票は4月8日です。

センキョン
 センキョン
 日本橋ストリートフェスタにて来場
 見た目がかわいらしいので子供たちにも人気があった

 このマスコット、大阪市選挙管理委員会の選挙マスコットで、名前を「センキョン」と言います(ベタですが)。
 御堂筋のいちょう並木から生まれた妖精と言う設定で、選挙というけっこう泥臭い世界に対して、かわいらしいキャラクターでして、着ぐるみのマスコット(生センキョン?)もあちらこちらで選挙の啓蒙イベントなどでかり出されています。今回の統一地方選挙が近づいていたのでストリートフェスタの人出を当て込んで宣伝に来たようです。

 とかく、大阪市や大阪府はいろいろな問題が噴出しており、選挙をする事で本当に改革が進められるかどうかが試されるタイミングにあるといえます。しかし、どうなることなのやら。

 秋葉原では有名なツクモ電器ですが、こちらにはロボット専門フロアがあります。

Robot王国@なんば
 「ツクモなんば店」Robot王国@なんば(4F)

 ロボット関連でワンフロア展開するほどの熱の入れようです。
 というか、ロボットがアマチュアホビイストの手に届くようになったと言う事なのでしょう。

桜の季節

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 大阪ではいよいよ宴会シーズン、いや桜のシーズンです。

公園の桜
 公園の桜
 ブルーシートが見えるが、既に宴会の場所取りをしている

 桜、ぱっと咲きぱっと散ってしまう潔さか、緑の葉が出る前に花が咲き乱れるのが美しいのかどちらかはよく解りませんが、日本人の心に深く語りかけて来る不思議な花です。それほど昔から愛でられた花ではなく江戸時代に隅田川の墨堤などに植えられたあたりから風習として定着したのではないでしょうか。もちろん春の訪れを告げる花としてはめでたい花である事は間違い無さそうです。

 良く言われるように「花見の宴」なるものが外国人には理解のできない風習で、誰も花を見ていないのになぜ花見というのか判らないのです。実際に誰も見ていませんよねぇ。下で騒ぐ人はかなり楽しそうですが、花を見て楽しんでいるわけではないのに花見。まあ、ええじゃないですか。細かい事言わんでも。

 でも仕事を休んで昼間にのんびりと桜を見ながら酒を呑んでみたいものです。
 そんな余裕がある生活をしたいですねぇ(愚痴入ってます:笑)。

せんべい

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 関西でせんべいというと甘いのです。

せんべい東西<
 せんべい東西

 「せんべい」という単語に煎餅という漢字を当てるので餅などの米ベースの原材料で作るような気がするのですが、大阪などで「おせんべい」(何でも「お」をつける)というと、小麦粉ベースで作った甘い味のする瓦せんべいの類いを指します。大阪では「せんべい」と発音せず「せんべ」と呼びます。

 瓦せんべいはは神戸の亀井堂の手になる瓦型の甘い小麦粉ベース(小麦粉+卵+砂糖)の煎餅だったようです。元々関西では小麦粉を主原料としたせんべいが主体でしたので、塩味をつけた餅を延ばして焼いたタイプの関東のせんべいとは違うものだったのです。同じような形態をしている八つ橋ですが、こちらは米を主原料としてはいますが、これとて甘い味のせんべいです。その他、有馬温泉の炭酸せんべいも甘いおせんべいです。
 関東から見ると甘い味のせんべいなんて気持ち悪くて・・と言われそうですが。

亀井堂総本店
 亀井堂総本店
 瓦せんべいの元祖らしい
 創業は明治6年

菊水総本舗
 菊水総本舗
 こちらも瓦せんべいの店舗
 創業は明治元年

 せんべい屋さんというのがそもそも少なく、せんべい屋さんがあったとしても、そこで売られているのは甘いおせんべいです。実際に甘いおせんべいの材料をそのままふっくらオーブンで焼き上げるとカステラになってしまいます。もともと甘いせんべいがあったのですが瓦せんべいは神戸が発祥で、大阪が元祖ではありません。

 関東の醤油味や塩味などの米ベースのせんべいは「おかき」「あられ」の類いと同じカテゴリーの店が取り扱うのが普通で、せんべい(甘い)を主体に扱っている店では取り扱っていない場合が多いようです。和菓子という範疇ではあるのですがちょっと見方が違うようです。

 米の醤油味などの鹹い(からい)おせんべいは、あられ・おかきの会社が作っています。
 大阪出身なのですが、甘いおせんべい・・・私はちょっと苦手なのです。

 [参考資料]
 牧村史陽編 講談社学術文庫 大阪ことば事典第13刷
 センベ【煎餅】(名)の項参照

インチキ科学

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 またもや疑似科学・似非科学関連の本です。

インチキ科学の解読法
 マーチン・ガードナー著 太田次郎監訳 光文社刊
 インチキ科学の解読法 ついつい信じてしまうトンデモ学説
 原題「DID ADAM AND EVE HAVE NAVELS?(アダムとイブにへそはあったか?)」
 2004年8月31日 初版第1刷発行
 ISBN4-334-96170-3

 著者のマーチン・ガードナーですが、サイエンティフィック・アメリカン(日本では日経サイエンス)のコラム、「数学ゲーム」の著者として多くの方々がご存知かもしれません。
 今回取り上げた本書と同様な趣旨の著書として「奇妙な論理」(早川書房)もあり、CSICOP(超常現象とするものを科学的に調査する委員会)が発行する機関紙(スケプティカル・インクワイアラー)の常任執筆者として、疑似科学などへの批判活動を精力的に行っていることもあり、かなり辛口な意見で占められています。

 曰く(以下ページ番号のページから引用)

 (p.22~コートニー・ブラウンのSRV)
 私がブラウンの本より”おかしい”と思うUFOに関するそれ以前の本は、ただ一冊、ジョージ・アダムスキーの『宇宙船にとらわれて』(一九五五年)である。アダムスキーはUFOに誘拐されていたとき、月の向こう側の繁栄している都市を見たという。アダムスキーはもちろん大ほら吹きだったが、ブラウンは彼が書いたことを真に受け、信じてしまった。アダムスキーの本もブラウンの本も、一〇歳の子供が一生懸命に書いたSFといったところであろう。

 (p.109~NEOより引用)
 地球を壊滅させる地球近傍物体をテーマにしたSF小説は、その後、数え切れないほどたくさん出てくる。映画ではニューヨーク市はNEOによって二度、破壊されている。一九七九年の「メテオ(Meteor)」では、ニューヨークは完全に壊滅するが、あれはショーン・コネリー、ナタリー・ウッド、ヘンリー・フォンダ、トレバー・ハワードの才能をむだ遣いした退屈な作品であった。

 と、辛口を通り越して毒舌といえなくもありません。

 監訳者の言葉にありますが、本書の原書は実際は28章からなっているのですが時事性や馴染みやすさという視点で数章を削除してしまっている点(監訳者あとがきに記載)が残念です。過去の話であろうと、アメリカ独自の事情であろうとそれもまた原著者の示している文章ですので全て翻訳本として刊行してほしかったと思います。
 原書で割愛した章や章立て順序の変更などを原著者に了解を取ったのかどうか疑いたくなる順序の入れ替えがあります。また未掲載の章についても削除に値する判断に客観性があったかも疑問に思えるくらいです。

 オリジナルの章立てと内容は以下の通りです(カッコ[]内は邦訳本のタイトル)。
 まさに原書の第1章が書名になっているのですが、邦訳の書名と各章のタイトルはちょっといただけません。また各章のタイトルに副題が添えられているのですが、原書ではタイトルそのものが全てを示しています。

 Part I Evolution vs. Creationism [進化論 vs. 創造論]
 1. Did Adam and Eve Have Navels? [アダムとイブに、ヘソはあったか?]
 2. Phillip Johnson on Intelligent Design [インテリジェント・デザイン運動]

 Part II Astronomy [天文学]
 3. Near-Earth Objects: Monsters of Doom? [NEO(地球近傍物体)]
 4. The Star of Bethlehem [ベツレヘムの星]

 Part III Physics [物理・技術]
 5. The Great Egg-Balancing Mystery [ダナ・へネスの信念]
 6. Zero-Point Energy and Harold Puthoff [ハロルド・パソフの大研究]
 7. David Bohm: The Guided Wave [ボームの貧しい生涯]

 Part IV Medical Matters [民間療法]
 8. Reflexology: To Stop a Toothache, Squeeze a Toe! [リフレクソロジー]
 9. Urine Therapy [復活する尿療法]

 Part V Psychology [心理学]
 10. Freud's Flawed Theory of Dreams [色あせたフロイト]
 11. Post-Freudian Dream Theory [夢の新しい謎]
 12. Jean Houston: New Age Guru [未掲載]

 Part VI Social Science [社会科学]
 13. Is Cannibalism a Myth? [人食い人種]
 14. Alan Sokal's Hilarious Hoax [未掲載]
 15. The Intenet: A World Brain? [インターネット時代]
 16. Carlos Castaneda and New Age Anthropology [カルロス・カスタネーダの亡霊]

 Part VII UFOs [UFO]
 17. Claiborne Pell, Senator from Outer Space [未掲載]
 18. Courtney Brown's Preposterous Farsight [コートニー・ブラウンのSRV]
 19. Heaven's Gate: The UFO Cult of Bo and Peep [「天国への門」]

 Part VIII More Fringe Science [該当章はなし]
 20. Thomas Edison, Paranormalist [伝記に書かれていないエジソン(物理・技術に収載)]
 21. What's Going On at Temple University? [未掲載]

 Part IX Religion [宗教]
 22. Isaac Newton, Alchemist and Fundamentalist [宇宙を微調整する指]
 23. Farrakhan, Cabala, Baha'i, and 19 [未掲載]
 24. The Numerology of Dr Khalifa 「カリファ博士の数秘術」
 25. The Religious Viwes of Stephen Jay Gould and Darwin [未掲載]
 26. The Wandering Jew [さまよえるユダヤ人]
 27. The Second Coming [懲りない予言者たち]

 Part X The Last Word
 28. The Science and the Unkowable [エピローグ~永遠にわからないこと]

 本の内容は興味深いテーマで大変面白く書かれており、マーチン・ガードナーの面目躍如といった所です。ただし日本人からすると西洋社会的な面のみが取り上げられているのでなんとなく日常目にする疑似科学類から乖離していると見えるかもしれません。
 しかし、出回っている多くの事象をカバーしているため、充分読み応えもありますしインチキ科学を見抜く啓蒙書としてもよいガイドを示していると思います。
 願わくば第2版で残りの章を追加し、章立てとともに原書と同じ順序で発行していただくことを望みます。

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